2010年12月24日 (金)

「12の月たち」

クリスマス・イヴですね。

この季節になると思い出すのはマルシャークの「12の月たち」(評論社)という絵本です。

日本では、児童文学として「森は生きている」というタイトルでも出版されています。

タイトルの「12の月たち」は、薄幸の少女マルーシカの前に現れる「1月」「2月」「3月」…という12人の精霊あるいは神たちのことです。

スラブ民話、つまりロシア地方の昔話がベースになっているようですが、多神教からの影響でしょうか。キリスト教とは違うスタンスですが、なぜかクリスマスの季節に舞台化されたり、絵本や書籍が店頭を飾っています。

と思っていたら、この絵本のあとがきに「チェコスロバキアの一地方、ボヘミアの民話」だそうです。

元々の「森は生きている」は戯曲で、あらすじも絵本とは少し違っていたように記憶しています。

かなり昔のことですが、私が現役の保育士だった時に、年長組を担任してクリスマス会で披露した劇が「森は生きている」でした。12の月たちだけで、12人の配役が決まるので、劇にするには持ってこいの作品だと思いますが、現代の若い保育士さんたちは、この物語自体を知らない方が多いようです。

名作を後世に伝え切れない、私たちの責任ですね。

また「森は生きている」を読んでみたくなりました。

2010年8月14日 (土)

「借りぐらしのアリエッティ」

公開中の映画、「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。

Original1

ジブリの作品というだけで観る方としては大きな期待がかかりますが、大きなアクションもなく、新聞の評価では「地味」と書かれていました。

でも私はとてもおもしろかったと思います。

人間が住む家の下に住み続け、人間に見つかったから他の場所へ引っ越す、という話ですが、その物語自体が大きな出来事、とみるといろいろと考えさせられました。これも歳のせいでしょうか…

小人と人間が出会う話は、アニメーションだとそれほど違和感がなく、これがCGだとひいてしまうかもしれません。

私はジブリの作品の中で一番好きなのは「魔女の宅急便」ですが、その中で最も違和感を感じ、同時にハラハラするシーンは飛行船の事故のところですが、ストーリーをおもしろくするためにはそのような手法も必要なのだと割り切っています。

ですから、原作にないアクションを無理に入れ込まなかった今回の作品は、とても好感が持てました。儲けるためには大作も必要でしょうが、アリエッティのようなそこそこがいいと思います。私的には「ポニョ」よりも好きです。

2007年4月29日 (日)

「車のいろは空のいろ」


「車のいろは空のいろ」



あまん きみこ 作



北田 卓史 絵



ポプラ社 発行



1977年5月 初版発行



新聞報道によれば、児童文学作家の、あまんきみこさんが春の叙勲に選ばれたそうです。



私にとって、あまんきみこさんの作品「車のいろは空のいろ」は、まだ保育士を目指す前の高校生の時に出会いました。



最初は、シンガーソングライターの谷山浩子さんが、アルバムの中で、「車のいろは空のいろ」をテーマにした歌と語りを聴いたのがきっかけでした。



当時、小さい子どものことなど、まったく関心がなかった私が初めて買った児童文学作品でした。



空いろのタクシーを運転する松井さんが、さまざまな不思議な体験をして行きます。



小学校の教科書にも採用されたので、読まれた記憶がある方もいらっしゃると思います。



私は、戦争の空襲をテーマにした「すずかけ通り三丁目」、病気の母親のお見舞いに行く山猫を乗せたお話「山ねこ、おことわり」などが印象に残ります。



「車のいろは空のいろ」は、私の児童文学を読む上での原点です。

2006年12月28日 (木)

「ばばばあちゃんのマフラー」

「ばばばあちゃんのマフラー」

「ばばばあちゃんのマフラー」

さとう わきこ 文・絵

1997年10月

福音館書店

2006年12月27日 (水)

「てぶくろ」

「てぶくろ」

「てぶくろ」

エウゲーニー・M・ラチョフ 絵

ウクライナ民話

うちだ りさこ 訳

1965年11月

福音館書店

絵本の中では最もベーシックなものの中の一冊と言えるでしょう。

動物が一匹ずつてぶくろの中に入り込んでいくところは、不思議で楽しいお話です。年長組の子どもくらいになると、「てぶくろの中に動物がたくさん入るはずがないよ」と言う子もいますが、多くの子どもは、この不思議な話の流れを楽しんでいます。

発売からすでに40年以上も経過しているので、子どもの時に見た、という大人の方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

名作は健在です。

2006年12月26日 (火)

「ふゆじたくのおみせ」

「ふゆじたくのおみせ」

「ふゆじたくのおみせ

おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」

ふくざわ ゆみこ 作

2003年9月

福音館書店

このシリーズの一冊目の絵本です。

ふゆじたくを前に、くまさんとヤマネくんは、ないしょでそれぞれプレゼントをあげようと計画します。大きなくまさんと小さなヤマネくんのやりとりがとてもかわいらしく、すてきなお話になっています。

お店の品物を買う値段が「どんぐり○こ」というのは、子どもにとってもわかりやすく楽しいですね。

ヤマネという動物は、私は少々こだわりがあって、いずれ別の機会に詳しく紹介したいと思います。ネズミに似ていますが、北海道以外の全国で生息が確認されている日本固有の動物です。しかし、絶滅危惧種に指定されている動物で、めったに人の目に触れることはありません。

さて、この絵本に出てくる森の中にあるお店は、保育園の劇「ふしぎなもりのどうぶつたち」の脚本づくりに決定的な影響を与えました。子どもたちは、「お店やさんごっこ」が大好きです。実際に11月に保育園の中でも、他のクラスの子どもたちをお客さんとして招待し、「お店やさんごっこ」をやりました。

劇の中にお店やさんが出てくるのは、自然な流れとなりました。

2006年12月25日 (月)

「マドレーヌのクリスマス」

「マドレーヌのクリスマス」

「マドレーヌのクリスマス」

ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・絵

江國 香織 訳

2000年11月

BL出版

クリスマスもの絵本の中でも、意外と知られていない作品です。

クリスマスの夜、学校の先生や生徒はみんな風邪をひいて寝込んでしまいます。ひとり元気なマドレーヌだけが掃除や食事の準備をひとりでこなしていました。そこに現れた「じゅうたんしょうにん」が…

サンタクロースを思わせるような人物とマドレーヌのやりとりがとてもおもしろいですね。

また、「じゅうたんしょうにん」の魔法で、子どもたちが自分の家に帰る、というくだりは、現代の子どもには少し理解できないかもしれません。

クリスマスは、楽しい絵本がいちばんですね。

2006年12月23日 (土)

「マドレーヌといたずらっこ」

「マドレーヌといたずらっこ」

「マドレーヌといたずらっこ」

ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・絵

瀬田 貞二 訳

1973年5月

福音館書店

マドレーヌが住む寄宿舎学校の隣に、スペイン大使の一家が引っ越して来ます。大使の息子ペピートは、いたずらっ子でマドレーヌたちの悩みのたねとなります。

その後の「マドレーヌ」シリーズで、マドレーヌとともに行動することが多くなる「ペピート」が登場する絵本です。

ペピートは、いたずら好きで、動物を虐待し、人々を困らせます。今の時代であれば、ADHD(注意欠陥多動症候群)と診断されてしまうでしょう(笑)。

そのペピートをマドレーヌは嫌いますが、しだいに二人は仲良しになっていきます。二人とも、寂しい境遇にいたことが大きかったのではないでしょうか。ペピートがマドレーヌに少しずつ心を開いていくことによって、いたずらは減り、やがてみんなは理解し合うことができるようになります。

2006年12月22日 (金)

「マドレーヌといぬ」

「マドレーヌといぬ」

「マドレーヌといぬ」

ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・絵

瀬田 貞二 訳

1973年5月

福音館書店

もう古典に近い「マドレーヌ」シリーズの本は、子どもたちに大人気な絵本のひとつです。

ひとつひとつの絵の中に、パリのさまざまな風景が描かれているところが私は大好きです。

縁があって、10年ほど前にフランスを旅行したことがありました。パリにも数日間滞在したので、「マドレーヌ」の絵本の中に登場するパリの建物は、ほとんど知っています。

子どもたちに、この絵本を読む時はに、必ずパリの建物のエピソードなどをつけ加えて話をすることにしています。

この「マドレーヌといぬ」は、セーヌ川に落ちたマドレーヌを救った名犬ジュヌビエープが登場するもので、シリーズ中最も知られ、人気が高い絵本です。

2006年12月18日 (月)

「ほたるホテル」

「ほたるホテル」

「ほたるホテル」

カズコ・G・ストーン 作

1995年8月 こどものとも 発行

福音館書店

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