2011年5月11日 (水)

「たったひとつの冴えたやりかた」

「たったひとつの冴えたやりかた」

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たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著

早川書房刊

―すてきな表紙ですね。大好きな「美少女主人公物語」ですか?

えー、間違っていませんね。でも、この本を初めて読んだのは、もう20年以上前のことです。その時の表紙は下の絵でした。

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―うあぁー、お好みにピッタリですね。

まぁ… でも、いまライトノベルズと呼ばれるファンタジーもので、ひとつのジャンルになっているとも言える「活発な女の子が主人公もの」のはしりだと思います。

―どんなお話ですか?

宇宙に人類が進出する黎明期―と言っても、今から200年くらい未来の時代ですが、三話の異なったストーリーから成っています。その第一話が「たったひとつの冴えたやりかた」です。

16歳の誕生日に両親から小型宇宙船をプレゼントされたコーティーは、憧れの銀河へと旅立ちます。宇宙基地で船を改造し、未知への領域へと進む少女の生き生きとした気持ちが表れています。

ところが思いがけない結末が待っている… という話ですね。

―何があったのですか? 異星人とのファーストコンタクト?

ええっと、ネタバレになってしまうので結末は言えませんが、ファーストコンタクトは重要なキーワードです。第3話の「衝突」は思いっきりファーストコンタクトがテーマです。

―現在まで20刷も販売されているということは、隠れた人気がある本と言えるのでしょうか? どんなところが魅力なのですか?

過去の宇宙ものSFは、ある面、悲壮、悲観的な空気がありました。つまり明るい未来はあっても、それと表裏一体で悲しいこともある、という感じですね。コーティーの話は確かに悲しいストーリーなのですが、コーティーという女の子の明るさ、若さ、元気さ、爽快さがよく表れていて、とても好感が持てる話です。

―美少女大好きな方にはおススメというわけですね。

別にそうでなくても、いい作品ですよ。第2話、3話は女の子が主人公ではありませんが、とてもおもしろいです。冷凍睡眠で宇宙旅行をするなんて、「猿の惑星」を思い出してしまいますね。

特に第3話は古典的な異星人とのファーストコンタクトで、平和的出会いになるのか、星間戦争になるのか、息をのむ展開です。

―作者についてひと言お願いします。

作者のジェイムズ・ティプトリー・ジュニアはペンネームで、本名をアリス・シェルドンと言います。ただ、彼女が亡くなるまで世界のSFファンは男性だと思っていたようです。他にも名作を書いており、ここでも紹介したいと思います。

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)

2010年11月16日 (火)

ヤマト、イスカンダルに向けて発進!!

実写版の「ヤマト」が公開されます。

You Tubeにあったのですが、宮川泰さんが作曲した往年のヤマトの音楽にのせた予告編です。

やっぱり、ヤマトと言えば宮川さんのメロディーです。

オーケストラの音楽が流れるだけで、心が熱くなります。

今回公開される実写版では流れることがあるのでしょうか? アニメとの差別化を図ってまったく違うものになる可能性もありますね…

元祖アニメのプロデューサーだった西崎義展氏が不慮の事故で死去されたので、ヤマト復活編の続編はどうなるのだろう、というのが長年のファンとしての心境です。

実写版の方はキムタクが全面に出ている感じですが、期待しすぎない程度に公開を待ちたいと思います。

2009年11月17日 (火)

宇宙戦艦ヤマト・ポスター

宇宙戦艦ヤマト・ポスター

「宇宙戦艦ヤマト・復活編」のポスターと前売り券が届きました。

ホントにいいお客さんになってしまっていますね。

2009年11月 9日 (月)

宇宙戦艦ヤマト 復活編

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おおっ、これは…

古代 進… 

「宇宙戦艦ヤマト 復活編」が公開されるとのことです。

(情報、遅いですね…)

いろいろと場外で大人の争いがあり、ガンダムシリーズはたくさん制作されているのに、ヤマトは「完結編」で、二度と観ることはないのかと諦めていました。

古代 進は復活したヤマトの艦長。

でも声優の富山敬さんが亡くなられているのが残念です。

(東京MXテレビ、日曜日午後5時30分から「侍ジャイアンツ」を放映しているので、ここで富山敬さんの往年の声が聴けます)

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ちゃんと新キャラクターもいますね。

折原真帆。第三艦橋・電算室チーフナビゲーター。

強そうでかわいい(完全なオジサンか…)。

「宇宙戦艦ヤマト 完結編」で森雪が着用していたユニホームとおなじ白色というところがポイントですね(さらなるオジサン…)

とにかく12月の公開… もう来月ですね!!!!!

往年のファンとして期待したいと思います。

http://yamato2009.jp/

↑詳しくは「宇宙戦艦ヤマト 復活編」サイトへ

2009年4月 5日 (日)

ウルトラマンは永遠に…

職場の方からいただいた…

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「ウルトラサイダー」

セブンイレブンで6種類が発売されているらしい。

UMEさん、どうもありがとうございます。

若い世代の方に尋ねても「ウルトラマン」の名前は知っています。子どもたちもよく知っています。知っているウルトラマンの名前は違っても、世代をはるかに越えた認知度は、もう日本の文化と言っていいでしょう。

そこで衝動買いしてしまったのが初代「ウルトラマン」のDVD。

三作目の「帰ってきたウルトラマン」の途中までは、大人の鑑賞に十分耐えられるような内容でした。それでも、子どもにとっては貴重なSFドラマでした。CGがない時代にもかかわらず、今観ても、それなりに楽しく感じます。

ウルトラマンの顔の造形がやや乱れているのが、また初代のイメージとして定着しています。

ウルトラマンの魅力ってなんでしょうね?

2008年9月27日 (土)

「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」

「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」という映画を観ました。

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昭和のヒーロー、4大ウルトラマンと、平成の4大ウルトラマンの共演。

ただし、ウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアの3人は、平成三部作と言われているウルトラマンで、本家のウルトラファミリー(つまりM78星雲のウルトラの星、または光の国からやって来たという、おなじみのウルトラマンとその兄弟たち)とは設定がまったく違うので、共演は禁じ手なのですが…

と固いことは抜きにして、子どもに戻って十分に楽しめる映画でした。

(以下、ネタバレ)

ウルトラマンがテレビの世界の話で、実際には存在しないという平行宇宙の地球でのお話。

どんなに絶望しても、信じることで人間は救われるんだ! と一歩間違えると新興宗教に間違われそうなセリフも、ここでは涙が出るくらい感動します。

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ハヤタも、モロボシ・ダンも、郷秀樹も、北斗星次も、すっかりいいオジサンになってしまいましたが、それなりの味を出しているのは、自分も歳をとったという証拠ですね。

私たち昭和30年代生まれにとって(もちろん、その一部でしょうが)、ウルトラマンは永遠のヒーローです。

なぜ、そんなにまでウルトラマンが好きなのか?

よくよく思い返せば、ウルトラマンを観ていない時期があります。それは、ウルトラマン80あたりから、ウルトラマンティガまでの間です。その頃は自分の人生の中で、けっこう激動な時期でした。

今、またウルトラマンを観て懐かしいと思えるのは、それだけ自分の人生を振り返ることができるようになったからかもしれません。

もしかしたら、ハヤタやダンが登場する新作映画は、これが最後かもしれません。現に、郷秀樹の恋人役であるアキ役の榊原るみさんは、すでに芸能界を引退しており、アメリカに住んでいたところをこの映画の撮影のために来日したそうです。

また、ウルトラマンタロウの主人公、東光太郎役の俳優さんは、ウルトラマン映画の出演を拒否しているとも聞いています。

さて、久しぶりに、ウルトラセブンのDVDでも観ましょう。

2007年2月 3日 (土)

「わが青春のアルカディア」

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「わが青春のアルカディア」

原作・構成・企画:松本 零士

製作総指揮:今田 智憲

監督:勝間田 具治

作画監督:小松原 一男

製作協力:東映動画

メカニックデザイン:板橋 克己

アルカディア号デザイン協力:スタジオぬえ

キャスト

ファントム・F・ハーロックⅡ、キャプテンハーロック:井上 真樹夫

大山敏郎、大山トチロー:富山 敬

マーヤ:武藤 礼子

クイーン・エメラルダス:田島 令子

池田 秀一、山本 百合子、石田 太郎、青野 武、高木 均、森山 周一郎、他。

特別ゲスト ファントム・F・ハーロックⅠ:石原 裕次郎

1982年製作・公開

東映映画

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漫画家である松本零士氏の作品で、代表的なキャラクターである「キャプテン・ハーロック」の若き日の物語です。大山トチロー、クイーン・エメラルダスとの運命的な出会い。そしてハーロックが生涯愛した、ただひとりの女性マーヤとの別れ。ハーロックの先祖であるファントム・F・ハーロックのエピソードなどが描かれています。

キャプテンハーロックが海賊として大宇宙へとび出す話は、当時としては少しかっこよすぎて、若者たちには受け入れられなかったかもしれません。興行的にも振るわず、映画公開に続いてテレビ放映された「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」も視聴率は低かったようです。

いまあらためて観ると、巨大な宇宙戦艦アルカディア号の動きがあまりにもぎこちなく、当時のセル・アニメの技術の限界が見えてきます。今のようにCGを使えば、もっとダイナミックな映像が提供できたことでしょう。

アニメーションは当時子どもや若い人たちの大きな支持を受けていました。しかし、一部の作品を除いては、人間の心の内側を描写する「技術」が未熟だったことがわかります。これは、俳優であれば演技にあたる、顔の表情や身体の動きの表現が、アニメーションではかなり難しかったことと察します。

それをカバーするのが声優の演技でした。クイーン・エメラルダスを演じた田島礼子さんの声は、まさしく「女海賊」そのもので、迫力がありました。

若い頃に観て、非常に感動した映画の一本です。いまあらためて観ると、ややご都合主義すぎる場面が多いのですが、松本ファンであれば、それもまた楽しいものだと思います。

2007年2月 2日 (金)

「世界大戦争」


「世界大戦争」

製作:藤本 真澄/田中 友幸

監督:松林 宗恵

特技監督:円谷 英二

出演:フランキー堺/宝田 明/星 由里子/乙羽 信子/白川 由美/笠智 衆/ジェリー伊藤/東野 英治郎/山村 聡/上原 謙/他

1961年製作・公開

東宝映画

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世界の終末戦争を描いた日本の映画作品です。円谷英二氏のファンであれば、弾道弾ミサイル基地や核爆発のリアリティある特撮として、かなり有名なのではないかと思います。特にラストの核兵器による世界各都市の破壊シーンは圧巻です。

しかし、実際に映画を観てみると、プレスクラブの運転手・田村茂吉(フランキー堺)を中心とした、庶民の生活が中心の人間ドラマが展開されています。監督が、特撮を使いながらも、人間の心、人間の愛を大切に表現していることが強く感じられます。

戦後の混乱期から裸一貫でがんばってきた茂吉と妻のお由(乙羽信子)。茂吉の娘・冴子(星由里子)と婚約者で貨物船の通信技師・高野(宝田明)。貨物船のコック長・長江原(笠智衆)と娘で保育士の早苗(白川由美)。そこには、ごくありきたりな昭和30年代の庶民の生活が描かれています。

第二次世界大戦が終結してから十数年経過し、都市はすっかり復興しました。しかし、庶民の生活は、まだまだ貧しいものでした。その一端が保育園の場面の中にも見ることができます。子どもを預けて住み込みで働きに出る母親。寂しいのをじっとがまんする子どもの目… 貧しいながらにも、その中には幸せがあった時代ではないかと思います。

同時に世界情勢は緊迫し、連邦国側と同盟国側が対立を深めます(この設定がアメリカの西側とソビエトの東側を表しているのですが、いまひとつリアリティに欠けている面があり、この作品の弱いところかもしれません)。

世界平和を希求する日本政府は、首相(山村 聡)を中心に、懸命な外交努力を続けます。

しかし、その願いもむなしく、核ミサイルの最終ボタンは押されてしまいます…

核爆発の洗礼を受けるニューヨーク、ロンドン、パリ、モスクワ、そして東京…

この映画が製作された1961年は、東西冷戦の緊迫した情勢が続き、核兵器の軍拡競争は加速し、いつ世界が破滅してもおかしくない時代でした。それだけに、人々の生活が一瞬にして破壊されてしまう映像が、とても衝撃的でした。

私たちの気持ちは今でも変わりありません。

戦争によって、何もかもが破壊されてしまうのであれば、そうならないような努力が必要なのです。この映画の中で日本は連邦国側に所属していたために、東京が核攻撃にさらされました。集団的自衛権の行使は、このようなリスクも背負うことになるのです。

相手が軍備を拡大するから、こちらもそれに対抗する軍備を持つ。―この思考から脱出することが、今いちばん必要なのではないでしょうか。昨今の北朝鮮の核配備問題に対する政治家の見解を聞くと、軍備増強の理由づけになり、ずるずると戦争への道を進んで行くような気がします。

平和な世界を構築する使命を持つ国が日本であるならば、この映画をぜひ観てほしいと思います。そして、一緒に考えてほしいです。

何をすべきなのか…

何をやめるべきなのか…

平和を求め、愛することを…

2007年1月31日 (水)

ふたたび「地球の静止する日」

創元SF文庫

SF映画原作傑作選

「地球の静止する日」より

「主人への告別」
(「地球の静止する日」原作)

作 ハリイ・ベイツ

2006年3月

発行 東京創元社
SF映画「地球の静止する日」の原作である「主人への告別」です。
映画と原作小説のストーリーがまったく違うのは驚きです。
これは、小説の解説によれば、映画製作会社は、当初、SFを題材にした地球の危機を訴える映画を企画したそうです。その原作に、1940年に発表された「主人への告別」が選ばれ、宇宙人クラートゥとロボットのヌートがワシントンに飛来する部分だけを取り出し、映画用に独自のストーリーが展開されたようです。
宇宙人と言えば「地球侵略」というパターンがイメージとして強く感じられます。しかし、この映画も原作の小説も、ストーリーは違っても、宇宙人は侵略者としては描かれていません。それだけに、名作のひとつとして、強い印象を受けます。
ぜひ、映画と小説の両方を鑑賞されることをおすすめします。

2007年1月30日 (火)

「地球の静止する日」

「地球の静止する日」

監督:ロバート・ワイズ

製作:ジュリアン・ブラウスティン

脚本:エドマンド・H・ノース

音楽:バーナード・ハーマン

出演:マイケル・レニー/パトリシア・二ール/ビリー・グレイ/サム・ジャッフェ/ヒュー・マーロウ
1951年製作・公開

アメリカ映画

宇宙からの来訪者クラトゥは、全銀河系からの要請として、地球上の暴力的闘争・特に核兵器の使用について即時中止を勧告します。ワシントンに飛来したクラトゥは各国の代表者との会談を希望しますが、あえなく拒絶されてしまいます。彼は暴力には否定的ですが、強力な力を持っていることを示すため、30分間だけ地球の機能を停止させます。地球の静止する日です。しかし、このことが敵対行為として受けとめられ、クラトゥは軍隊によって射殺されてしまいます。彼とともに宇宙船から現れた銀色のロボット・ゴートは、クラトゥの遺体とともに、宇宙船の中へ消えて行きました…

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唐突に飛来した円盤型宇宙船は、地球を侵略する目的ではなく、平和の使者として現れました。しかし、思考能力が追いつかない人間の愚かさによって、平和のメッセージは踏みにじられてしまいます。

宇宙の視点から見れば、地球人類の科学技術も、思想も、すべてが幼く、愚かに映ります。人間と同じ姿をしたクラトゥが、何とかして地球人に平和を訴えようとする場面が中心になります。市民の生活に入り込み、少年から人間世界の情報を聴き出し、順応しようと努力します。リンカーン大統領の石像の前では、敬意の念を持ちます。

結局、クラトゥの努力は実ることはありませんでした。しかし、だからと言って、地球が全銀河の連合体から抹殺される、ということもありません。人々は、また日常に戻っていきます。

この映画は、人間の愚かさだけが浮き出される話です。

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