魔法にかけられて

魔法にかけられて

ディズニーの新作映画「魔法にかけられて」を観てきました。
アニメーションの世界と現実の世界がつながったら… というユニークなお話でしたが、大人の鑑賞にも答えられるような内容になっています。ラストの結末は、大人には理解できても、子どもには違和感を感じさせるかもしれません。
美意識の違いなのかもしれませんが、現実世界にやって来たお姫さまは、少し老けてしまったような感じがしました。
難しいことは何も考えたくないカップルには、オススメかも…

それにしても、ディズニーはいろいろなアイデアをつぎつぎと考え、これでもかというくらい投入してきますね。
日本人は、私の家族も含めて、本当にいいお客さんだと思います。
これは、皮肉でも批判でもなく、正直な気持ちです。
ディズニーランドという人工な仮想世界の楽しさを素直に味わうのは、とてもうれしいと感じます。
子どもの頃に、毎週日曜日に観ていた「ディズニーランド」は、娯楽が乏しく、飢えた私たちのあこがれでした。
その仮想世界から抜け出せないのは、どうしてでしょうか。

さすがに子どもが大きくなってからは、ディズニーからも距離を置くようになりましたが、心のどこかで、この夢の世界を今でも求めているのは本当なことです。

たとえ、くだらないおとぎ話であっても…

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ライラの冒険

ライラの冒険
映画「ライラの冒険―黄金の羅針盤」を観てきました。

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クリスマスデー

クリスマスデー

この季節、多くの保育園、幼稚園でクリスマスの催しが開かれていると思います。

私の勤務する保育園でも、今日は「クリスマスデー」でした。年長組の子どもたちがキャンドルサービスをしたり、ハンドベルの演奏をしました。

そして、なんと言っても、メインはサンタクロースの登場です。

クリスマスデー

たくさんのプレゼントを持ってきていただき、ついでにみんなと一緒に記念写真まで写りました。

さて、保育園のクリスマスには必ずと言っていいほどサンタクロースが登場します。でも、ひねくれ者の私にはなぜサンタクロースがわざわざみんなの前に出て来なければいけないのか、不思議に思うことがあります。

サンタクロースは絵本やファンタジーの世界の人なので、何も実際に姿を見せなくても、その存在は子どもたちに十分理解できるものではないかと思います。クリスマスイブの夜にわくわくしながら待って、そしてクリスマスの朝にプレゼントが置いてあれば、「ああ、サンタクロースのおじさんがプレゼントを持ってきてくれたんだ」と思えば、それでいいような気がします。

夢の世界の人物像を私たちは善意で壊しているのではないでしょうか。

私はキリスト教の幼稚園に通いましたが、クリスマスの催しは覚えていても、サンタクロースが出てきた記憶はありません。それでも、かなり大きくなるまでサンタクロースの存在を信じて疑いませんでした。

子どもの夢をもう一度考えてみませんか?

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「地球というすてきな星」

「地球というすてきな星」

「地球というすてきな星」

ジョン・バーニンガム 作

長田 弘 訳

1998年 初版

ほるぷ出版

ひさびさの絵本紹介です。

地球上には、環境汚染、温暖化、宗教対立、戦争、軍備拡大… など、さまざまな問題が山積されています。これは、何も今始まったことではありませんが、地球という惑星を圧迫し、破滅へのカウントダウンが鳴らされているように思われます。

私たちの世代は、それなりの生活はできるでしょうが、子どもや孫たちの時代はかなり深刻になると思われます。地球温暖化の問題ひとつにしても、大半の人々にとっては対岸の火事であり、どこか遠い世界の話としか受け止めていません。

しかし、人間が地球を破滅の方向へ導いていることは確実です。そのことをじっくりと考えさせてくれるのがこの絵本です。

この絵本には「神」が登場します。しかし、違和感という意味での宗教色はまったく感じることがありません。むしろ、人間同士で宗教対立している愚かな姿が描かれ、納得させられてしまいます。

すでに絶版になっているようですが、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。

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「車のいろは空のいろ」


「車のいろは空のいろ」



あまん きみこ 作



北田 卓史 絵



ポプラ社 発行



1977年5月 初版発行



新聞報道によれば、児童文学作家の、あまんきみこさんが春の叙勲に選ばれたそうです。



私にとって、あまんきみこさんの作品「車のいろは空のいろ」は、まだ保育士を目指す前の高校生の時に出会いました。



最初は、シンガーソングライターの谷山浩子さんが、アルバムの中で、「車のいろは空のいろ」をテーマにした歌と語りを聴いたのがきっかけでした。



当時、小さい子どものことなど、まったく関心がなかった私が初めて買った児童文学作品でした。



空いろのタクシーを運転する松井さんが、さまざまな不思議な体験をして行きます。



小学校の教科書にも採用されたので、読まれた記憶がある方もいらっしゃると思います。



私は、戦争の空襲をテーマにした「すずかけ通り三丁目」、病気の母親のお見舞いに行く山猫を乗せたお話「山ねこ、おことわり」などが印象に残ります。



「車のいろは空のいろ」は、私の児童文学を読む上での原点です。

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「Whale Rider」

「Whale Rider」

邦題「クジラの島の少女」

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監督・製作:ニキ・カーロ

製作:ティム・サンダーズ/ジョン・バーネット/フランク・ヒューブナー

原作:ウィティ・イヒマエラ「ザ・ホエール・ライダー」

キャスト

パイケア:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ

コロ:ラウィリ・パラテーン

フラワーズ:ヴィッキー・ホートン

ポロランギ:クリフ・カーティス 他

2002年製作・公開

ニュージーランド・ドイツ映画

ニュージーランドに住むマオリ族。彼らはクジラに乗ってやってきた勇者伝説を信じ、男を族長として長年にわたって伝統を引き継いで来ました。望まれない「女」として生まれたパイケアは、その孤独と闘いながらやがて奇跡を起こす少女へと成長して行きます。

一族に伝わる伝説と伝統。それを厳格に守ろうとする祖父。反発して島から去る父親。優しく理解ある祖母。父親を愛しながらも、祖父の元に残り、一族の伝統に自らを投げ入れようとする少女・パイケア。彼女は、伝説の勇者「ホエールライダー」の魂を受け継ぐ者として、クジラを導く不思議な運命に立ち向かい、ニュージーランドの海と大地に奇跡を起こしていきます。

圧倒的な大自然の中で、文明の波に飲み込まれていく先住民族の現状を描きながら、家族の絆とは何か? を問いかけるものでもあります。伝統と家族の狭間で懸命に生きるパイケアがとても愛らしく、優しい少女として描かれています。

ニュージーランド版「風の谷のナウシカ」という評判もあります。しかし、日々日常の生活が淡々と描かれているこの作品は、過大な期待を持たずに、ゆったりとした気分で観るのが良いのではないかと思います。

ラストは明るい未来を予感させる島の人々の姿が描かれ、さわやかな気分にさせてくれます。これも全編で活躍するパイケア―ケイシャ・キャッスル=ヒューズの素朴で可愛らしい演技にもよるでしょう。

感動の一作です。

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「バーバパパのはこぶね」

「バーバパパのはこぶね」



アネット・チゾン/タラス・テイラー 作

やました はるお 訳

講談社

1975年11月
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バーバパパ版の「ノアの箱船」のお話です。

公害や汚染など、環境問題をわかりやすく理解できるお話です。汚染された地球をバーバパパたちはあっさりと見放してしまいます。私たちは地球に見切りをつけることはできません。
しかし、現状は退廃する地球の環境をいかに食い止めるかが焦点になっています。資源を食いつくし、環境を汚染し続ける人間社会。環境破壊によって地球が死に向かうのを少しでも後に延ばすことしか私たちにはできないのです。
その先には、以前に紹介した「地球へ…」のような絶対管理社会が待っているのでしょうか…

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「かぼちゃスープ」


「かぼちゃスープ」

ヘレン・クーパー 作

せな あいこ 訳

アスラン書房

2002年4月
私のクラスのYちゃんご推薦の絵本です。
仲の良いあひるとりすとねこ。でもかぼちゃスープを誰がかきまぜるかで大げんかしてしまいます。
本当は仲良しなのに、ついつい自分を主張してしまってけんかになってしまう。そしてだんだん後悔する… そんな子ども(と言うか人間)の心理がよく表れています。

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「アタゴオル・2」

「アタゴオル・2」

「アタゴオル」(文庫コミック版・第2巻)

ますむら・ひろし 作

1999年11月

発行・メディアファクトリー

第2巻では「汗っかきかきかき氷」という作品が好きです。

ヒョウタン森にある「カツラかき氷屋」はちょっと変わったお店です。

不思議なお店が次々と出て来て、そちらの世界へ行きたくなってしまいますね。

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「アタゴオル・1」

「アタゴオル・1」

「アタゴオル」(文庫コミック版・第1巻)

ますむら・ひろし 作

1999年11月

発行・メディアファクトリー

ますむら氏の作品は宮澤賢治の童話を漫画にしたものを始め、猫を主人公にした漫画で知られています。

私も、最初は少し違和感を感じましたが、気がつくとその世界に引き込まれてしまいました。

「アタゴオル」は、ますむら氏の作品の原点とも言えるでしょう。

第1巻では「唐あげ床屋」の話がいちばん楽しかったです。このような不思議な話を無理なく楽しめるのがいいですね。

漫画が嫌いでなければ、あまり肩を張らずに読めるファンタジーとしておすすめです。

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「てぶくろ」

「てぶくろ」

「てぶくろ」

エウゲーニー・M・ラチョフ 絵

ウクライナ民話

うちだ りさこ 訳

1965年11月

福音館書店

絵本の中では最もベーシックなものの中の一冊と言えるでしょう。

動物が一匹ずつてぶくろの中に入り込んでいくところは、不思議で楽しいお話です。年長組の子どもくらいになると、「てぶくろの中に動物がたくさん入るはずがないよ」と言う子もいますが、多くの子どもは、この不思議な話の流れを楽しんでいます。

発売からすでに40年以上も経過しているので、子どもの時に見た、という大人の方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

名作は健在です。

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「ふゆじたくのおみせ」

「ふゆじたくのおみせ」

「ふゆじたくのおみせ

おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」

ふくざわ ゆみこ 作

2003年9月

福音館書店

このシリーズの一冊目の絵本です。

ふゆじたくを前に、くまさんとヤマネくんは、ないしょでそれぞれプレゼントをあげようと計画します。大きなくまさんと小さなヤマネくんのやりとりがとてもかわいらしく、すてきなお話になっています。

お店の品物を買う値段が「どんぐり○こ」というのは、子どもにとってもわかりやすく楽しいですね。

ヤマネという動物は、私は少々こだわりがあって、いずれ別の機会に詳しく紹介したいと思います。ネズミに似ていますが、北海道以外の全国で生息が確認されている日本固有の動物です。しかし、絶滅危惧種に指定されている動物で、めったに人の目に触れることはありません。

さて、この絵本に出てくる森の中にあるお店は、保育園の劇「ふしぎなもりのどうぶつたち」の脚本づくりに決定的な影響を与えました。子どもたちは、「お店やさんごっこ」が大好きです。実際に11月に保育園の中でも、他のクラスの子どもたちをお客さんとして招待し、「お店やさんごっこ」をやりました。

劇の中にお店やさんが出てくるのは、自然な流れとなりました。

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「ほたるホテル」

「ほたるホテル」

「ほたるホテル」

カズコ・G・ストーン 作

1995年8月 こどものとも 発行

福音館書店

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「もりのてがみ」

「もりのてがみ」

「もりのてがみ」

片山 令子 作

片山 健 絵

1990年3月

福音館書店

森をテーマにした絵本はいろいろあります。この絵本は、ひとりの女の子と、森の木や動物たちとの交流をほのぼのと描いたお話です。

考えてみれば、動物や木と交流できるのは、子どもだけ、それも小さい子どもに限られます。それがとてもうらやましくなります。「大人だって木々と話がしたいよ!」と思うのは私だけでしょうか。

女の子が森の動物や木に手紙を書くのは、劇の内容として楽しいかな、と思いました。

最終的に、文字を書くということが幼児には馴染みにくいことを考慮して、「手紙」は劇に反映することはありませんでした。

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「また もりへ」

「また もりへ」

「また もりへ」

マリー・ホール・エッツ 文/絵

まさき るりこ 訳

1969年3月

福音館書店

男の子が、ふたたび森の中へ行き、動物たちと出会う、という「もりのなか」の続編です。

動物たちが、それぞれの最も得意とするものを披露する「うでじまん」を始めます。男の子も参加して、なんと一番になってしまいます。

その「うでじまん」は、「わらうこと」でした。

動物たちは「わらうこと」を知らなかったのです。

私たちは、毎日何かしらのことで笑います。しかし、本当にそれは心の底から笑っていることなのでしょうか?

テレビの「お笑い」を見て、「笑わされている」だけなのではないでしょうか?

この絵本を読んで、笑うこと=喜ぶこと、について考えさせられました。

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「もりのなか」

「もりのなか」

「もりのなか」

マリー・ホール・エッツ 文/絵

まさき るりこ 訳

1963年12月

福音館書店

ひとりの男の子が森の中を歩いていると、いろいろな動物たちに出会います。その動物たちと一緒に森の中を散歩する、という「もりのなか」は、古典絵本の名作といえます。

劇の構想に考えあぐねていた時、この絵本のことを思い出し、動物が森の中を探索する設定を考えました。この時点で、劇「ふしぎなもりのどうぶつたち」の主人公はさまざまな動物たちです。

年長組の子どもたちが動物の役をやることに抵抗があるかな、と最初は思いました。しかし、それは杞憂でした。好きな動物を演じることができる、という案に、何人もの子どもたちが賛成してくれました。

こうして、また劇の構成が進み始めました。

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「ほしになったふね」

「ほしになったふね」

「ほしになったふね」

武宮 秀鵬 作・絵

1997年5月

金の星社

とてもファンタジックで幻想的な絵本です。生命あるものみんなが生きる権利があり、理想の生活を追い求めていることを訴えているような絵本です。

前回紹介した「森は生きている」では、人や動物は「生きている」というより、「生かされている」というのが真理であるかのごとき表現があります。

では、私たちは誰に「生かされている」のでしょうか?

宗教では「神」なのでしょう。「森は生きている」では「自然界」なのです。十二の月の精もまた「自然界」の掟のもとに生きているのです。

地球を離れ、新たなる大地を求める「ほしになったふね」は、環境問題をも連想させます。

現在の世界から、別の、未知の世界へ旅立つ壮大なストーリーに惹かれ、何とか劇にならないかなぁ、としばらく考え続けました。でも、少しスケールが大きすぎるので、そのまま劇にすることはできませんでした。

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「森は生きている」

「森は生きている」

「森は生きている」

サイマル・マルシャーク 作

湯浅 芳子 訳

岩波少年文庫072

1953年2月 初版

2000年11月 新版発行

岩波書店

原題を直訳すると「十二月」。マルシャークによって1946年に発表された有名な戯曲です。メーテルリンクの「青い鳥」とともに、代表的な童話劇として知られています。

一年の最後の日、大晦日に1月から12月までの月の精が集まり、偶然、主人公の貧しい娘と出会います。正直で働き者で素直な娘が「十二の月」の不思議な力によって幸せをつかむ、という典型的な児童文学です。スラブに古くから伝わる伝説がもとになっていますが、この童話自体もう、古典になりかけているかもれませんね。

私は、最初、この「森は生きている」のお話をおたのしみ会での劇にしようと思いました。もう20年ほど前、やはり年長児クラスを担任した時にも、この劇をやりました。

動機はいたって単純です。

まず十二の月が登場します。これで12人分の配役が決まります。それに主人公の娘、継母、その娘、そして森の動物たち… それで、もう20人くらいは決まります。脚本を用意すれば、劇としてはやりやすいのです。

「森は生きている」のお話は、さまざまなアレンジにより、紙芝居や絵本にもなっています。わがままな女王が登場しないものもあります。

でも、私は、わがままな女王が話の最後で改心するところが好きです。現代の物質的に恵まれた子どもたちに共通することだからです。

結局のところ、「森は生きている」をそのまま劇でやることにはなりませんでした。いちばん大きな理由が、主人公の娘です。登場する場面が多く、演じる子どもにとっては負担になるのです。それから、継母やその娘も役柄として、子どもにやってもらうことにためらいを感じました。最近は、劇で悪役をやらせると、子どもはとてもはりきって演じるのですが、保護者からクレームがつくことが多いからです。時代は変わりましたね…

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おたのしみ会

今日は、私が勤務する保育園で、「おたのしみ会」という行事が行なわれました。

これは、保護者を招待して、子どもたちが合奏や歌を唄ったり、劇などを披露するものです。

小学校の発表会のようなものですね。

私が担任する年長・すいすい組は、3、4歳児組との合同で、合奏と歌を唄いました。

また、「ふしぎなもりのどうぶつたち」という、オリジナル脚本による劇を行ないました。

劇の最後に「ハーモニー」という歌をみんなで唄いました。

私は感激と感謝の気持ちがいっぱいで、涙が出そうになりました。

この劇の脚本をつくり、上演するにあたって、下地になった絵本・児童文学作品が、実はたくさんありました。

これから、このブログでひとつずつ紹介してみたいと思います。

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「きりのなかのはりねずみ」

「きりのなかのはりねずみ」

「きりのなかのはりねずみ」

ユーリー・ノルシュテイン

セルゲイ・コズロフ 作

フランチェスカ・ヤールブソワ 絵

こじま ひろこ 訳

福音館書店

2000年10月25日 発行

かなり以前に、ロシア(当時はソビエト連邦)のアニメーションとして観たことがある作品です。

字幕もない、ロシア語のアニメーションでしたが、とても強い印象を受けました。

絵本として出版されているとは知りませんでした。書店で見つけ、すぐに買ってしまいました。

この絵本は、日頃からお世話になっている大切な方に、クリスマスプレゼントとして贈りたいと思います。

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風の谷のナウシカ

「風の谷のナウシカ 宮崎 駿 水彩画集」

徳間書店・スタジオジブリ 1996年

風の谷のナウシカ

「風の谷のナウシカ」は、もはや伝説のアニメになっているような気がします。原作のコミックを読んでみると、そのファンタジーの奥深さを知ることができます。

 この画集は、雑誌「アニメージュ」の表紙、原作コミック用のイラスト、映画用イメージボードなど、約330点の水彩画が集められています。ナウシカのもうひとつの世界を観るような感じがします。

 宮崎駿氏の作品のコンセプトは「少女」です。女の子が主人公でなかった映画作品は「紅の豚」くらいでしょうか。ナウシカの力強さ、明るさ、やさしさ、そして愛らしさが、ひとつひとつの水彩画によって語られています。

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ライオンと魔女

 映画「ナルニア国物語・ライオンと魔女」を観て来ました。

 2時間35分という長い映画でしたが、時間の経過をまったく感じさせないものでした。

 原作を読んでいないのですが、私はもともとファンタジーと呼ばれる分野の小説は苦手な方なのです。たくさんの登場人物とその名前を覚えるだけでも大変です。しかし、今日の「ライオンと魔女」は、とてもわかりやすかったです。

 最近の映画ではよく使われるCGも、ほとんど違和感を感じさせませんでした。ライオンの「人格」もよく表現できていたと思います。

 第二次世界大戦で空襲を受けるロンドンから疎開して来た四人の兄弟姉妹が主人公ですが、両親から離れたさびしさと向き合い、そしてファンタジーの世界へ踏み込むところは、母の入院で心が揺れる中で、森の住人・トトロと出会うサツキとメイ(「となりのトトロ」)を思い出します。

 また、衣装タンスの奥を通りぬけると、そこがナルニア国への入り口になっているところは、「おしいれのぼうけん」など、いくつかのお話を連想させます。

 ということは、この「ナルニア国物語」は、たくさんのファンタジーの原点になっている、と言えるのではないでしょうか。たくさんの作品に影響を与えている原作をぜひ読んでみたいと思います。

 映画も続編が製作されると聞きました。今から楽しみです。

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魔女の宅急便

「魔女の宅急便」

角野 栄子 作

林 明子 画

福音館書店 1985年

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 宮崎駿監督の長編アニメーション「魔女の宅急便」(1989年)の原作です。アニメがあまりにも有名なので、原作があることを知らない方が多いようですね。

 原作も映画も、キキの旅立ちと、訪れた街で「宅急便」を開業するところは同じです。しかし、映画はキキが魔力を失ったり、飛行船の墜落など、話を盛り上げるための仕掛けがありますが、原作の方は、どちらかと言うと日常的なエピソードが中心になっています。私は映画も大好きですが、原作の素朴さも好きです。

 一年間の修行が終わり、キキは生まれ育った街、両親の住む家に里帰りします。しかし、少し過ぎると、それまで暮らしていた街に自分の「故郷」を感じ、キキは再び旅立ちます。ここで話は終わりますが、このあたりは、地方から都会に出てきた人の気持ちを表しているかのような郷愁を感じさせます。

 「魔女の宅急便」は、その後続編も出ましたが、イラストが林明子さんの本作がいちばん完成度が高いのではないかと思います。

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こんとあき

「こんとあき」

林 明子 作

福音館書店 1989年

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 さきゅうまちから来た「こん」は、「あき」が生まれた時からの友だちです。一緒に遊んで、何をするのも一緒でした。あきはだんだん大きくなりましたが、こんはだんだん汚れてきて、ほころびもできてしまいます。そこでふたりは、さきゅうまちのおばあちゃんの家へ行き、こんのほころびを直してもらうことにしました。

 この絵本は、こんとあきが、さきゅうまちのおばあちゃんの家までに行く途中の、さまざまなエピソードが物語の中心になっています。

 そして、この絵本の大きな特徴は、「あき」という子どもが主人公であるにもかかわらず、お父さんもお母さんも登場しないところです。あきの身内は「こん」だけです。つまり、二人だけの世界が描かれているのです。終盤でおばあちゃんが登場しますが、こんとあきにとっては、救いの神さまのような存在です。

 このように、既存の「家族」というイメージが、この絵本にはなく、林明子さんの絵本の中では、やや異色な感じを受ける作品です。

 また、こんはぬいぐるみで、何となく「くまのプーさん」を連想させます。このお話は、あきという少女の中のファンタジーの世界なのかもしれません。

 とにかく、次々と展開するこんとあきの旅が楽しい絵本です。

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おしいれのぼうけん

「おしいれのぼうけん」

古田 足日・田畑 精一 作

童心社1974年

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 三十代半ばまでの方であれば、保育園・幼稚園で読んでもらった記憶があるのではないでしょうか? それだけ、この「おしいれのぼうけん」は、長く語り継がれ、今でも子どもたちに人気が高い絵本の一冊です。初版から30年以上が過ぎても、まったく「古い」という感じがしないのは、名作と言われる絵本の魅力でもあります。この「おしいれのぼうけん」は、絵本と児童文学の中間に位置するような本ですが、本当におもしろく、誰でも熱中してしまいます。

 うるさい子どもはおしいれに入れられてしまう、という古風な「罰」は、今の子どもには斬新に受け止められます。みずのせんせいにおしいれに入れられてしまったさとしとあきらは、おしいれの中のもうひとつの世界へと旅立ちます。それは恐い「ねずみばあさん」の住む街であったり、機関車や自動車が走る道でもあります。ほんの一瞬の出来事が、子どもには長い冒険の旅となります。

 おしいれに入れられてしまった子どもの心理、「ごめんなさい」を期待する先生の心理がよく描かれていて、保育園の生活感がたっぷりあふれている内容になっています。こうして考えてみると、保育園という集団生活の基盤は、今も昔もあまり変わらないことがわかります。大人になっても、読み返してみると、自分の幼い頃を思い出すのではないでしょうか。

 文字を覚え始めた子どもがひとりで読む本としてもおすすめの一冊です。

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げんきなマドレーヌ

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「げんきなマドレーヌ」(ルドウィッヒ・ベーメルマンス作 福音館書店)

1939年に初めて出版された「げんきなマドレーヌ」は、現代の子どもにも大変人気がある「古典的」な絵本です。

マドレーヌをはじめとする12人の女の子が寄宿舎学校に暮らしている、という設定が「目新しい」ようにみえるのでしょう。

おてんばなマドレーヌが盲腸炎になり、その手術の痕を見せて、みんなに自慢するところなど、「ケガは勲章」だった昔の子どもの世界そのものです。

マドレーヌの生活を紹介しながら、エッフェル塔、ノートルダム寺院、リュクサンブール公園、コンコルド広場などパリの名所が美しく描かれているところは、大人でも楽しめる絵本でしょうね。

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ウルトラQ

「 ウルトラQ」をご存知ですか?

昭和41年(だったと思いますが)、円谷プロダクション製作により放送されていた番組です。

「ウルトラマン」のような巨大ヒーローが登場する前で、さまざまな怪奇現象に人間が遭遇し、あるいは立ち向かう話です。非常に実験的、先進的な発想によりストーリーが構成されており、大人の鑑賞にも十分に堪え得るシリーズです。

 これからの30分、

 あなたの目はあなたの身体を離れ、

 この不思議な時間に入っていくのです…

オープニgaramonングのナレーションだけを聴いていても、怖かった記憶があります。

写真は、地球侵略のために送り込まれて来た「ガラモン」です。

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えほんかいじゅうの秘密

「えほんかいじゅう」の秘密を公開しましょう。

私の勤務する保育園で、昨年12月に劇・合奏・歌の発表会「おたのしみ会」が開かれました。

私が担任する4歳児クラスは「まっくろなえほんかいじゅうと13のいろのおひめさま」というオリジナルの劇をおこないました。ストーリーの根幹は私が考えました。

その劇で登場したのが、私が演じる「えほんかいじゅう」です。

えほんかいじゅうは、色を食べる不思議な絵本を持っていて、それを使ってどんな物でも、その色を貪欲に食べてしまいます。

劇の前半では、勇者(男の子たちが演じました)がえほんかいじゅうを退治しようとしますが、武器の色を食べられてしまい、敗退してしまいました。

後半、13人の13の色のお姫様が登場して、えほんかいじゅうと対峙します。

(13という数に意味はありません。単に、クラスの女の子が13人で、みんなお姫様役をやりたかった、ということです。13もの色を考えるのが大変でした)

13色の光を一度に浴びたえほんかいじゅうは、身体も絵本も真っ黒になってしまい、その力を失ってしまいます。自分のやったことを悔い改め、仲直りをして平和か訪れる、というお話です。(劇の中で「ハーモニー」という歌を唄いましたが、これは生きる者たちの調和を意味しています)

この劇で、えほんかいじゅうは色を次々と食べてしまう欲望の化身として登場します。相手を傷つけることなく、物を破壊することなく、大切な「色」だけを奪ってしまいます。

えほんかいじゅうのような「怪物」は、現代の社会のあちこちに巣食っているような気がしませんか?私は、ここに深い意味があるように思います。なぜこのような怪獣を思い立ったのか、私にもよくわかりません。

私の中の無意識が何かを動かしたのでしょう。

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さて、えほんかいじゅうは、悪から開放されました。まだまだ迷い道ですが、このブログで平和を求め、邪悪な力に立ち向かいます。…大丈夫かな。

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