「明日への遺言」

「明日への遺言」という映画を観ました。

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第二次世界大戦後、名古屋の住宅地一帯を無差別爆撃を実行したアメリカ軍搭乗員処刑の罪に問われ、戦犯裁判にかけられた元東海軍司令官・岡田資中将。空爆は軍事施設に限定した国際条約に違反した無差別爆撃を行なったアメリカ軍搭乗員はジュネーブ条約に規定された捕虜ではなく、戦犯であるという主張を一貫として行ない、法廷闘争を法による闘い―「法戦」と名づけ立ち向かう岡田資中将。

部下を守り、すべての責任は命令を下した自分にあるとする岡田氏の潔い姿は、次第にアメリカの検察官や裁判官をはじめ、法廷内、収容所内にいる人々の心を動かしていきます。

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そして、言い渡された判決。

死と向き合い、若い部下を思い、家族の行く末を思い、そして生命をかけて責任を果たした岡田資中将。

その日、立ち会った僧侶が「お別れです」と言葉をかけたのに対し、「なあに、ちょっととなりまで行ってくる気分ですよ」と言って処刑場へ消えた…

ほとんどのシーンが法廷での場面で、主演の藤田まことの迫真の演技が光りました。弁護士役のロバート・レッサー、検察官役のリチャード・ニールもいい味を出しています。

さまざまな偽装問題が毎日のように報道される現代。怒鳴るように言い訳する人々。自分さえ良ければいい、自分だけを大切にする、という風潮が強い世の中。家族の愛情に支えられ、一旦自分が背負った責任は最後まで果たそうとした岡田中将のような人は、現代社会にはいないように思います。

決して過去の話というだけで片づけるのではなく、私たちは社会に生きる以上、何かしらの責任があることを自覚する必要があるのではないでしょうか。

大人として、父として、母として、企業人として、社会人として…

岡田中将が単なる意地だけで主張していたのではなく、自ら信仰する仏教の教えに従い、お経を唱え、座禅を組み、瞑想をしながら自分の気持ちの糸を張り続けた姿には、学ぶものが多いと思います。

自分の主張だけをすればいい、というのが世の中の流れのようですが、私は重荷から逃げ回ることよりも、与えられた責任を最後までまっとうすることを選びたいと思います。

今、責任ある仕事をする上で、岡田中将の気持ちに少しでも近づきたいと思いました。

若い人たちにも観てほしい映画です。

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「犬と私の10の約束」

「犬と私の10の約束」という映画を観ました。

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人が犬と一緒に暮らす時の約束を「犬の気持ちからのお願い」という形で「犬の10戒」というのがあるそうです。それを紹介するサイトは世界に100万以上あるそうです。

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  1. わたしと気長につきあってください。
  2. わたしを信じてください。それだけでわたしは幸せです。
  3. わたしにも心があることを忘れないでください。
  4. 言うことを聞かない時は、理由があります。
  5. わたしにたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけど、わかっています。
  6. わたしをたたかないで。本気になったらわたしの方が強いことを忘れないでください。
  7. わたしが年をとっても、仲良くしてください。
  8. あなたには学校もあるし友だちもいます。でも、わたしには、あなたしかいません。
  9. わたしは10年くらいしか生きられません。だから、できるだけわたしと一緒にいてください。
  10. わたしが死ぬとき、お願いです。そばにいてください。そして、どうか覚えていてください。わたしがずっとあなたを愛していたことを。

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とても感動する映画でした。

人間よりもはるかに寿命が短い犬とのつき合いは、生まれる時から死ぬ日まで続きます。この10戒は、犬と人との約束だけではなく、人と人の約束でもあるように思えます。

特に、最後の10番目の約束は、逝く時に愛する人たちが見送ることの大切さを教えてくれます。

なぜ、つらい死に向き合わなければならない犬を人は家族にするのでしょうか。

映画の中で、主人公のあかりは犬のソックスをとても大切に可愛がります。しかし、中学、高校、大学と成長するにつれて、あかりの人生も多様になり、ソックスとのつながりは希薄になってしまいます。

しかし、ソックスはいつまでもあかりのことを待っています。獣医になったあかりがそのことに気がついた時、ソックスは天国へ旅立ちました。

ある意味では、大切な人との別れの練習を犬はさせてくれているのかもしれません。

すべての動物は、人と共存する生き物です。特に、犬や猫は、人と一緒に歩んできた歴史があります。そのことを深く考えさせられました。

私は、主演の田中麗奈さんと、父親役の豊川悦司さんの親子関係がとても印象に残りました。私は実生活では一応3人の娘の父親ですが、その役割をはたしているかというと、とても疑問です。山あり谷ありの親子の歴史を観たようです。

名作ではないかもしれませんが、とても素晴らしい作品でした。

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「砂時計」

「砂時計」という映画を観ました。

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エンド・クレジットが流れるまでまったく知りませんでしたが、原作は芦原妃名子さんという方による少女漫画です。

最近のドラマは原作がマンガばかりだなぁ、と感じることが多かったので、「砂時計」もそのことを知っていたら、劇場で観ることはなかったかもしれません。

映画は、島根の自然を十分に見せていました。忘れられた里山の風景を堪能することができました。

私のように、今まで生きた年数が長いと、このような恋愛ものは、とても複雑な気持ちにさせてくれます。物語の結末も気になりますが、自分の経験して来たこととだぶってしまいます。

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砂時計の下に落ちた砂が過去、細いところを通り抜けている真ん中が現在、そしてまだ上に残っている砂が未来。これは当たり前のようで、とても奥が深いと思います。

砂時計をひっくり返せば、過去が未来になる。

これは、若いとは言えない私にとって、力強い言葉です。

いつまでも、恋愛をしていたいですね。

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魔法にかけられて

魔法にかけられて

ディズニーの新作映画「魔法にかけられて」を観てきました。
アニメーションの世界と現実の世界がつながったら… というユニークなお話でしたが、大人の鑑賞にも答えられるような内容になっています。ラストの結末は、大人には理解できても、子どもには違和感を感じさせるかもしれません。
美意識の違いなのかもしれませんが、現実世界にやって来たお姫さまは、少し老けてしまったような感じがしました。
難しいことは何も考えたくないカップルには、オススメかも…

それにしても、ディズニーはいろいろなアイデアをつぎつぎと考え、これでもかというくらい投入してきますね。
日本人は、私の家族も含めて、本当にいいお客さんだと思います。
これは、皮肉でも批判でもなく、正直な気持ちです。
ディズニーランドという人工な仮想世界の楽しさを素直に味わうのは、とてもうれしいと感じます。
子どもの頃に、毎週日曜日に観ていた「ディズニーランド」は、娯楽が乏しく、飢えた私たちのあこがれでした。
その仮想世界から抜け出せないのは、どうしてでしょうか。

さすがに子どもが大きくなってからは、ディズニーからも距離を置くようになりましたが、心のどこかで、この夢の世界を今でも求めているのは本当なことです。

たとえ、くだらないおとぎ話であっても…

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ライラの冒険

ライラの冒険
映画「ライラの冒険―黄金の羅針盤」を観てきました。

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「卒業」

「卒業」

Sotugyou

監督:長澤 雅彦

出演:内山 理名/堤 真一/夏川 結衣

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短大の講師を勤める父親と、そして目の前に現れた娘。娘であることを隠し、1人の生徒として父親に接するうちに、さまざまな想いがつのっていく。父親は別れた恋人―娘の母親に対する強い想いを持ち続け、娘はそんな父親に惹かれていく。何度も出会いを重ねていくうちに、二人の絆は深まっていく。

親子の愛、というよりは、男と女のプラトニックな想いを見ました。決してハッピーエンドではありませんが、何度も観たくなるような思いを持ちました。

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「怪盗ルビィ」

「怪盗ルビィ」

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原作:ヘンリー・スレッサー「怪盗ルビィ・マーティンスン」

監督:和田 誠

主演:小泉 今日子、真田 広之

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久しぶりに、のんびりと楽しめる映画を観ました(もちろんDVDですが)。

小泉今日子さんのキュートで可愛らしさが前面に出た映画です。三枚目役の真田広之もいい味を出しています。

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「父と暮らせば」

「父と暮らせば」

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原作:井上ひさし

監督:黒木和雄

出演:宮沢 りえ/原田 芳雄/浅野 忠信

2004年 日本映画

広島に原爆が投下されてから三年。生き残った娘と、被曝して死んだ父親との交流と日常を描いた映画です。

Intro

自分だけが幸せになってはいけない、と芽生える愛をかたくなに否定しようとする娘。この世に戻ってきて、娘の恋愛を後押ししようとする父親。二人のほのぼのとした会話のやりとりと、原爆の悲惨さが対象的です。

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自分だけが生き残ってしまった、という自虐的な思いは、何ともせつなく、悲しい影を引きずっています。数え切れない多くの人が原爆で亡くなり、またたくさんの人が生を背負って戦後の日本で生き続けました。

決して自分が悪いわけではないのに、一瞬のせん光の中で死んでしまった方がよかったと思ってしまうことは、戦争の愚かさだけでなく、人としての生きる苦しみを誰もが抱えていることをおしえてくれます。

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多くの方に観ていただきたい作品です。

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24時間テレビ

昨日から、日本テレビ系列で「24時間テレビ」が放送されています。お気に入りのアイドルが司会をしているということで、二女はテレビの前に座りっぱなしです。

この番組も、今年で30周年になるそうです。

番組が始まった最初の数年間は、障碍児の問題を正面からとらえた番組(最も視聴率が下がる深夜から明け方の時間帯に放送されましたが…)が流れ、福祉に対する番組制作者の意気込みが感じられました。

しかし、次第にイベント的な要素が強くなり、高齢者を含めて、福祉の生の現場からは距離を置くようなスタンスになり、単なる夏の恒例バラエティ番組になってしまいました。現場から距離を置くのは、テレビ番組の手法のひとつかもしれません。番組の中で高齢者施設を紹介しても、そこで暮らすご老人の苦労は見えてきません。現実の問題は、楽しい番組作りにとって、それこそ「障害」になるのでしょう。

現実の問題は封印して、寄付という善意を要求しているのです。

それでも、24時間テレビのロゴマークが入った福祉施設の自動車を街中で見かけることも多くなり、それなりに福祉と社会に貢献しているのでしょう。

しかし、それで福祉の問題を社会の中からすべて片づけてしまっていいのかなぁ、と思います。

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地下鉄に乗って

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「地下鉄(メトロ)に乗って」

出演:堤 真一、岡本 綾、大沢たかお、常盤貴子、吉行和子、他。

監督:篠原哲雄

制作プロダクション:ディステニー

2006年 日本映画

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ロードショウ公開を見逃してしまい、DVDで観ることができました。

主人公の長谷部真次(堤真一)と恋人の軽部みち子(岡本綾)は、地下鉄の駅や電車からタイムスリップをして、過去と現在を行き来します。その中で、真次は増悪を抱いていた父親の若い頃に出会い、戦中・戦後を生き抜いた姿を見ることになります。みち子も自分の若き母親と再会し、その愛情を確かめることによって、新たなる次元への決断を迫られることになります。

あまりにもせつなく、あまりにも懐かしい思い出にひたされるドラマです。とても感動しましたが、ラストが悲しい一面があり、正直オススメするには、ちょっと辛い感じがします。

先日のクラス会を含め、最近は過去をふり返ることが多いような気がします。この映画の過去の時代も、最初は東京オリンピック直前の昭和30年代後半です。私はオリンピックのことをよく覚えていて、この映画を観ながら自分もタイムスリップしてしまったような錯覚になってしまいました。

一昨日、研修で都内に出かけた際、地下鉄の銀座線と丸の内線に乗りました。

銀座線は、この映画にも登場しますが、開業は戦前の昭和2年(浅草-上野間)です。私が子どもの頃の車両は、走行中に車内の電灯が一瞬消えて、非常灯が光りました。慣れている人にとっては毎度のことでしたが、地下鉄に乗り慣れていない人はびっくりしたのではないかと思います。

相変わらずの狭くて天井の低い車内。弱いエアコン。走行中の騒音。懐かしくて周りを見渡してしまい、隣に立っていた女性に不審な目で見られてしまいました(笑)。

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夕凪の街 桜の国


映画「夕凪の街 桜の国」の試写会へ行きました。



広島のある

日本のある

この世界を

愛するすべての人へ



こうの史代による原作「夕凪の街桜の国」は、双葉社刊の漫画です。漫画にしては、と言っては失礼ですが、とても心に響く作品です。



今夜観た映画版も、原作に忠実ながらも俳優の持ち味を生かした佳作と言えるでしょう。



広島の原爆投下から生き延びた人々の物語が昭和と平成の時代で描かれています。



心の深い傷、身体に刻まれた傷、そして偏見と差別…



誰もが理不尽さを感じると同時に誰もが避けたくなる事実と出来事に、この映画の登場人物たちは正面から向き合うことになります。



被爆二世として現代に生きる七波(ななみ)を田中麗奈がさわやかに演じています。



東京は7月28日から新宿シネマスクエアとうきゅうでロードショーです。ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。



私も、もう一度観ると思います。

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「ゲゲゲの鬼太郎」


大宣伝の映画「スパイダーマン3」を横目に、私と二女は、「ゲゲゲの鬼太郎」を観ました。



「ゲゲゲの鬼太郎」がモノクロのアニメとしてテレビのブラウン管に登場したのは、もう40年以上前のことです。



以来、何度もシリーズ化され、今またテレビで新作が放映されているようです。



映画は実写版でした。



白昼の街中を歩いたり、女子高生に恋心を抱く鬼太郎は、時代の流れとは言え、私たちが知っている「ゲゲゲの鬼太郎」とは、あまりにもかけ離れて、もう「違和感」というレベルをはるかにこえていました。



とは言え、これだけ長い間に渡って支持(?)され続けている「ゲゲゲの鬼太郎」と、猫娘(初期の設定にはいなかった?)、砂かけばばあ、こなきじじい、一反もめん、ぬりかべなど、登場する妖怪たちは、もう立派な日本の「文化」と呼ぶべきでしょう。



それだけに、アイドルタレントの人気に頼った作品は作ってほしくなかった、というのが観終わった後の正直な感想です。



原作者の水木しげる氏は、自らの戦争体験に基づいた作品も多数発表しています。



水木氏の作品をまた読みたくなりました。

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「Whale Rider」

「Whale Rider」

邦題「クジラの島の少女」

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監督・製作:ニキ・カーロ

製作:ティム・サンダーズ/ジョン・バーネット/フランク・ヒューブナー

原作:ウィティ・イヒマエラ「ザ・ホエール・ライダー」

キャスト

パイケア:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ

コロ:ラウィリ・パラテーン

フラワーズ:ヴィッキー・ホートン

ポロランギ:クリフ・カーティス 他

2002年製作・公開

ニュージーランド・ドイツ映画

ニュージーランドに住むマオリ族。彼らはクジラに乗ってやってきた勇者伝説を信じ、男を族長として長年にわたって伝統を引き継いで来ました。望まれない「女」として生まれたパイケアは、その孤独と闘いながらやがて奇跡を起こす少女へと成長して行きます。

一族に伝わる伝説と伝統。それを厳格に守ろうとする祖父。反発して島から去る父親。優しく理解ある祖母。父親を愛しながらも、祖父の元に残り、一族の伝統に自らを投げ入れようとする少女・パイケア。彼女は、伝説の勇者「ホエールライダー」の魂を受け継ぐ者として、クジラを導く不思議な運命に立ち向かい、ニュージーランドの海と大地に奇跡を起こしていきます。

圧倒的な大自然の中で、文明の波に飲み込まれていく先住民族の現状を描きながら、家族の絆とは何か? を問いかけるものでもあります。伝統と家族の狭間で懸命に生きるパイケアがとても愛らしく、優しい少女として描かれています。

ニュージーランド版「風の谷のナウシカ」という評判もあります。しかし、日々日常の生活が淡々と描かれているこの作品は、過大な期待を持たずに、ゆったりとした気分で観るのが良いのではないかと思います。

ラストは明るい未来を予感させる島の人々の姿が描かれ、さわやかな気分にさせてくれます。これも全編で活躍するパイケア―ケイシャ・キャッスル=ヒューズの素朴で可愛らしい演技にもよるでしょう。

感動の一作です。

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「The Spitfire Grill」

「The Spitfire Grill」

邦題「この森で、天使はバスを降りた」

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監督・脚本:リー・デビッド・ズロートフ

製作:フォレスト・マーレー

音楽:ジェームズ・ホーナー

キャスト:アリソン・エリオット/エレン・バースティン/マルシア・ゲイ・ハーデン/ウィル・パットン/他

1996年製作・公開

アメリカ映画

傷害致死で女性刑務所に五年間服役したパーシー。出所してカナダに近いメイン州のギリアドという森に囲まれた街でバスを降りる。インディアンの伝説で「神が最も美しい土地だと君臨した」という自然豊かな街で、パーシーはもう一度人生をやり直そうとする。保安官から第二次世界大戦の英雄の未亡人サラが経営しているレストランの住みこみ店員の仕事を紹介してもらう。

外部の人をよそ者扱いする田舎独特の雰囲気の中で、パーシーは次第に町の人たちとも交流できるようになる。パーシーに警戒していたサラも、彼女に店をまかせるまでになってきた。

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忘れることができないパーシーの暗い過去。アメリカだけではなく、現代社会の暗部の中で生きてきたパーシーの生い立ちが彼女の影をあらわしています。

人間との交流を一切拒絶して森で暮らすサラの息子イーライ。パーシーとの交流で女性としての生き方に目覚めるシェルビー。そしてパーシーによって心を開くようになるサラ…

小さな街で、さまざまな人間関係が交錯します。お互い信頼しあって生きていくことの楽しさ、生きがいを感じさせてくれます。しかし、ラストはあまりにも理不尽な悲しみが待っていました。「これでいいの!」と思わず叫びたくなってしまいます。幸せから遠いところで生きてきたパーシーが、街の人たちに人とのつながりの素晴らしさを感じさせてくれる流れはとても感動しました。

しかし、繰り返しますが、ラストの悲劇は受け入れ難いものでした…

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「Melody」

「Melody」

邦題「小さな恋のメロディ」

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原作・脚本:アラン・パーカー

製作:デビット・パットナム

監督:ピーター・サスチスキー

音楽:ピージーズ、クロスピー・チティルス・ナッシュ&ヤング

キャスト:マーク・レスター/トレイシー・ハイド/ジャック・ワイルド/他

1970年製作、1971年公開

イギリス映画

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パブリックスクールに通う11歳の少年と少女の恋の物語。

ピージーズの歌が全編にわたって流れ、とりわけテーマ曲の「Melody Fair」はあまりにも有名です。

メロディは映画のタイトルであると同時にトレイシー・ハイド演じるヒロインの名前でもあります。

私がこの映画を初めて観たのは中学生の時でした。

好きだから一緒にいたい、愛しているから結婚したい。

このテーマは思春期の心に甘く、強く響きました。いまあらためて観ても、コミカルで子どもたちの茶目っ気ぶりが新鮮に感じられます。

それにしても、当時はとても可愛らしく見えたマーク・レスターやトレイシー・ハイドが、いまの美的感覚ではそれほどでもないように見えるのは、時代の流れでしょうか。でも、メロディは素朴でどこにでもいるような女の子で、私は大好きでした。

イギリスやアメリカでは評価されず、日本で大ヒットしたのは、間違いなくマーク・レスターの人気によるものだと思います。

ラストの、子どもたちだけによる結婚式。他愛もないようですが、当時はあこがれたものでした。そして追いかけてきた先生たちをやっつけてしまうところは痛快です。

トロッコを押して、線路をどこまでも進んでいく2人のエンディングは忘れられません。

この映画は青春の1ページです。

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「わが青春のアルカディア」

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「わが青春のアルカディア」

原作・構成・企画:松本 零士

製作総指揮:今田 智憲

監督:勝間田 具治

作画監督:小松原 一男

製作協力:東映動画

メカニックデザイン:板橋 克己

アルカディア号デザイン協力:スタジオぬえ

キャスト

ファントム・F・ハーロックⅡ、キャプテンハーロック:井上 真樹夫

大山敏郎、大山トチロー:富山 敬

マーヤ:武藤 礼子

クイーン・エメラルダス:田島 令子

池田 秀一、山本 百合子、石田 太郎、青野 武、高木 均、森山 周一郎、他。

特別ゲスト ファントム・F・ハーロックⅠ:石原 裕次郎

1982年製作・公開

東映映画

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漫画家である松本零士氏の作品で、代表的なキャラクターである「キャプテン・ハーロック」の若き日の物語です。大山トチロー、クイーン・エメラルダスとの運命的な出会い。そしてハーロックが生涯愛した、ただひとりの女性マーヤとの別れ。ハーロックの先祖であるファントム・F・ハーロックのエピソードなどが描かれています。

キャプテンハーロックが海賊として大宇宙へとび出す話は、当時としては少しかっこよすぎて、若者たちには受け入れられなかったかもしれません。興行的にも振るわず、映画公開に続いてテレビ放映された「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」も視聴率は低かったようです。

いまあらためて観ると、巨大な宇宙戦艦アルカディア号の動きがあまりにもぎこちなく、当時のセル・アニメの技術の限界が見えてきます。今のようにCGを使えば、もっとダイナミックな映像が提供できたことでしょう。

アニメーションは当時子どもや若い人たちの大きな支持を受けていました。しかし、一部の作品を除いては、人間の心の内側を描写する「技術」が未熟だったことがわかります。これは、俳優であれば演技にあたる、顔の表情や身体の動きの表現が、アニメーションではかなり難しかったことと察します。

それをカバーするのが声優の演技でした。クイーン・エメラルダスを演じた田島礼子さんの声は、まさしく「女海賊」そのもので、迫力がありました。

若い頃に観て、非常に感動した映画の一本です。いまあらためて観ると、ややご都合主義すぎる場面が多いのですが、松本ファンであれば、それもまた楽しいものだと思います。

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「世界大戦争」


「世界大戦争」

製作:藤本 真澄/田中 友幸

監督:松林 宗恵

特技監督:円谷 英二

出演:フランキー堺/宝田 明/星 由里子/乙羽 信子/白川 由美/笠智 衆/ジェリー伊藤/東野 英治郎/山村 聡/上原 謙/他

1961年製作・公開

東宝映画

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世界の終末戦争を描いた日本の映画作品です。円谷英二氏のファンであれば、弾道弾ミサイル基地や核爆発のリアリティある特撮として、かなり有名なのではないかと思います。特にラストの核兵器による世界各都市の破壊シーンは圧巻です。

しかし、実際に映画を観てみると、プレスクラブの運転手・田村茂吉(フランキー堺)を中心とした、庶民の生活が中心の人間ドラマが展開されています。監督が、特撮を使いながらも、人間の心、人間の愛を大切に表現していることが強く感じられます。

戦後の混乱期から裸一貫でがんばってきた茂吉と妻のお由(乙羽信子)。茂吉の娘・冴子(星由里子)と婚約者で貨物船の通信技師・高野(宝田明)。貨物船のコック長・長江原(笠智衆)と娘で保育士の早苗(白川由美)。そこには、ごくありきたりな昭和30年代の庶民の生活が描かれています。

第二次世界大戦が終結してから十数年経過し、都市はすっかり復興しました。しかし、庶民の生活は、まだまだ貧しいものでした。その一端が保育園の場面の中にも見ることができます。子どもを預けて住み込みで働きに出る母親。寂しいのをじっとがまんする子どもの目… 貧しいながらにも、その中には幸せがあった時代ではないかと思います。

同時に世界情勢は緊迫し、連邦国側と同盟国側が対立を深めます(この設定がアメリカの西側とソビエトの東側を表しているのですが、いまひとつリアリティに欠けている面があり、この作品の弱いところかもしれません)。

世界平和を希求する日本政府は、首相(山村 聡)を中心に、懸命な外交努力を続けます。

しかし、その願いもむなしく、核ミサイルの最終ボタンは押されてしまいます…

核爆発の洗礼を受けるニューヨーク、ロンドン、パリ、モスクワ、そして東京…

この映画が製作された1961年は、東西冷戦の緊迫した情勢が続き、核兵器の軍拡競争は加速し、いつ世界が破滅してもおかしくない時代でした。それだけに、人々の生活が一瞬にして破壊されてしまう映像が、とても衝撃的でした。

私たちの気持ちは今でも変わりありません。

戦争によって、何もかもが破壊されてしまうのであれば、そうならないような努力が必要なのです。この映画の中で日本は連邦国側に所属していたために、東京が核攻撃にさらされました。集団的自衛権の行使は、このようなリスクも背負うことになるのです。

相手が軍備を拡大するから、こちらもそれに対抗する軍備を持つ。―この思考から脱出することが、今いちばん必要なのではないでしょうか。昨今の北朝鮮の核配備問題に対する政治家の見解を聞くと、軍備増強の理由づけになり、ずるずると戦争への道を進んで行くような気がします。

平和な世界を構築する使命を持つ国が日本であるならば、この映画をぜひ観てほしいと思います。そして、一緒に考えてほしいです。

何をすべきなのか…

何をやめるべきなのか…

平和を求め、愛することを…

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「地球の静止する日」

「地球の静止する日」

監督:ロバート・ワイズ

製作:ジュリアン・ブラウスティン

脚本:エドマンド・H・ノース

音楽:バーナード・ハーマン

出演:マイケル・レニー/パトリシア・二ール/ビリー・グレイ/サム・ジャッフェ/ヒュー・マーロウ
1951年製作・公開

アメリカ映画

宇宙からの来訪者クラトゥは、全銀河系からの要請として、地球上の暴力的闘争・特に核兵器の使用について即時中止を勧告します。ワシントンに飛来したクラトゥは各国の代表者との会談を希望しますが、あえなく拒絶されてしまいます。彼は暴力には否定的ですが、強力な力を持っていることを示すため、30分間だけ地球の機能を停止させます。地球の静止する日です。しかし、このことが敵対行為として受けとめられ、クラトゥは軍隊によって射殺されてしまいます。彼とともに宇宙船から現れた銀色のロボット・ゴートは、クラトゥの遺体とともに、宇宙船の中へ消えて行きました…

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唐突に飛来した円盤型宇宙船は、地球を侵略する目的ではなく、平和の使者として現れました。しかし、思考能力が追いつかない人間の愚かさによって、平和のメッセージは踏みにじられてしまいます。

宇宙の視点から見れば、地球人類の科学技術も、思想も、すべてが幼く、愚かに映ります。人間と同じ姿をしたクラトゥが、何とかして地球人に平和を訴えようとする場面が中心になります。市民の生活に入り込み、少年から人間世界の情報を聴き出し、順応しようと努力します。リンカーン大統領の石像の前では、敬意の念を持ちます。

結局、クラトゥの努力は実ることはありませんでした。しかし、だからと言って、地球が全銀河の連合体から抹殺される、ということもありません。人々は、また日常に戻っていきます。

この映画は、人間の愚かさだけが浮き出される話です。

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「渚にて」

「渚にて」

製作・監督:スタンリー・クレイマー
脚本:ジョン・パクストン
原作:ネビル・シュート

音楽:アーネスト・ゴールド

出演:グレゴリー・ペック/エバ・ガードナー/フレッド・アステア/アンソニー・パーキンス/ドナ・アンダーソン
1959年製作・公開

アメリカ映画
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1964年、第3次世界大戦が勃発。核兵器の使用により、地球全土は放射能によって汚染されてしまいます。唯一、南半球のオーストラリア周辺の一部を除いて、人類は死滅してしまいました。本国に帰還できなくなったアメリカの原子力潜水艦は、メルボルンに入港します。しかし、その地にも死の灰が迫りつつありました。
潜水艦の艦長タワーズ(グレゴリー・ペック)を中心に、死が迫りつつある人々の葛藤を描いた映画です。
放射能によって死の街となったサンフランシスコ…
死の灰が到来する前に、劇薬の配布を待つ市民の列…
生まれたばかりの子どもを自分の手で命を奪うことに悩む若い夫婦…
結末がわかっていたはずの核戦争を引き起こしてしまった、人間の苦悩と後悔…
終末が近いことを知りつつ、渚でくつろぐ人々の悲しさが、あまりにもリアルに描かれています。
この映画が公開された1959年当時は、核兵器の軍拡競争がアメリカ・ソビエトの間で加速し、東西の冷戦状態が本格化した頃です。その数年後には、核戦争の一歩手前まで行った「キューバ危機」が起こりました。
東西冷戦の時代が終わり、核兵器による人類絶滅の危機は去ったかのように思われます。
しかし、依然として世界中には核兵器が存在し、軍隊が管理しているのです。そのことを忘れてはなりません。
この映画は、戦争とは何ら関係のない人々が、核戦争によって死んでいく姿を描くことによって、人類への警告、戦争の愚かさ、そして、人間の手によって作られる運命の恐ろしさを訴えています。
ぜひ、一度は観ていただきたい映画です。

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「633爆撃隊」

「633爆撃隊」

監督:ウォルター・E・グローマン
製作:セシル・F・フォード

出演:クリフ・ロバートソン/ジョージ・チャキリス/マリア・バーシィ 他

1963年製作・公開

アメリカ映画
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ベトナム戦争終結までは、このような戦争映画が数多く製作されました。
ストーリーはフィクションですが、実際の第二次世界大戦でイギリスの爆撃機として活躍した「モスキート」が登場します。633爆撃隊とは、モスキートによる爆撃部隊のひとつです。
633爆撃隊は、連合軍によるノルマンディー上陸作戦を前に、ノルウェーにあるドイツ軍の兵器用燃料工場の爆撃する命令を受けます。隊長のグランド中佐を中心に、英連邦のさまざまな国の隊員が集まった633爆撃隊は日夜爆撃訓練に励みます。そして、ついに難攻不落の工場に向かって爆撃を開始します…
ドイツ軍の工場はノルウェー独特の入り組んだ海岸地帯の奥、高い崖下にあるため、直接の爆撃ができません。そのため、特殊な爆弾で崖を爆撃して工場を落石で破壊しようとします。
過酷な訓練の連続、モスキートの機動力、そして爆撃…
戦争映画、特に航空機ものが好きな人にとってはたまらない作品だと思います。私も子どもの時に初めて観て、「カッコイイ」「すごい」「爆撃機に乗りたい」と軍国少年のように感激した記憶があります。
この映画でも、ドイツ軍はあくまでも徹底的な悪役です。連合軍のイギリスは正義の象徴であり、ノルウェーのレジスタンス(あまりにもフランス調なのが気になりますが…)は平和の戦士として描かれています。
ドイツ軍に捕らえられたレジスタンスの同志の口を封じるために、グラント中佐が収容所を爆撃するシーンがありますが、それも戦争に勝つための手段として必要なんだ、という説得力があります。ただ、その任務のためにグランド中佐は深く傷ついてしまいます。同志の妹とのロマンスも自らの意思で破局してしまいます。また、隊員のひとりと結婚した女性がラストで毅然とした態度でいる姿も、戦争の悲惨さを感じさせます。
爆撃直前に、ドイツ軍の対空砲火陣地をたたく作戦が失敗してしまいます。633爆撃隊は、対空砲火をあえて受ける覚悟で戦場へ突入していきます。ここに戦争映画のひとつの醍醐味があります。「男がここで逃げてたまるか」精神で、作戦を遂行する「かっこよさ」が、観る人を引きつけます。
戦争とはこのようなものでしょうか?…
「男だったら、自分を犠牲にしても、愛する人や家族をまもるんだ」という気持ちは、私もよくわかります。実際、1980年代にソ連が北海道に攻めて来るのではないか、ということが真剣に論じられた時代がありました。その頃、私は一時期本当に自衛隊に志願しようかと思ったこともありました。
しかし、それでいいのでしょうか…
ひとつだけ事実として言えることは、戦争がいったん始まってしまえば、「敵軍から市民を守るために」という大建前のもと、人々は次々と戦場へ駆り立てられるのです。好きだ嫌いだという前に、銃を持たなければならない状況になります。
いろいろな経験を積んできたためか、30年ぶりに観た「633爆撃隊」は、ただカッコイイだけでは済まない気持ちにさせられました。

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「アラモ」

「アラモ」

「アラモ」

製作・監督:ジョン・ウェイン

出演:ジョン・ウェイン、リチャード・ウィドマーク、ローレンス・ハーベイ、他。

1960年製作・公開

アメリカ映画

アメリカ西部開拓史上に残る「アラモ砦の戦い」を描いた作品です。

ウエスタン映画では、すでに伝説になりつつある、名優ジョン・ウェインが製作・監督・主演しました。

1836年、当時メキシコ領だったテキサスの独立をかけて、5000人のメキシコ軍を相手に、わずか185人の義勇軍でアラモ砦に立てこもり、戦いをいどみました。その中には、テネシーから駆けつけたディピー・クロケット(ジョン・ウェイン)もいました。

映画では、アラモ砦における13日間の戦いを描き、ついにアメリカ側は全滅してしまいます。歴史ではその後、後方で態勢を立て直したアメリカ軍がメキシコ軍を破ります。その時の合い言葉が「リメンバー・アラモ」。

これは、後に太平洋戦争時の「リメンバー・パールハーバー」とまったく同じことです。

映画では、メキシコ軍の騎士道的な精神を尊重する場面もありますが、基本的には、アメリカのみが正義の勧善懲悪的な描かれ方をしています。

製作された1960年は、東西冷戦のまっただ中であり、「アメリカこそが正義の中心」という主張に基づくような映画はたくさん製作されたようです。それは、対テロ戦争を突き進む現代のアメリカにも脈々と生きている思想です。

この映画でも、かつて先住民族と戦った西部史の伝説的英雄であるディピー・クロケットを中心に、日本の時代劇にも通じるような正義と忠誠が描かれています。

私も若い時は、「家族や愛する人を守るためには、命をかけて戦うぞ…」と思った時もありました。それだけに、この「アラモ」を初めて観た時は、とても感動したものでした。

いまあらためて「アラモ」を観た時、歴史の中で、人はなぜ戦わなくてはならないのだろうか、自分にも戦わなくてはならない時がいつか来るのだろうか、という疑問が交錯しました。そして、歴史は数多くの人を戦争で死なせた、という事実に虚しさにも似たような感じを覚えました。

歴史上の人物を英雄視することに意義はありません。ディピー・クロケットも多少の誇張はあるでしょうが、アメリカ史の英雄であることに間違いはないでしょう。ジョン・ウェインも名優であり、私も大好きな映画俳優のひとりです。

しかし、アメリカこそが正義の砦なのでしょうか。

深い疑念はつきることがありません…

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「スタートレック」の世界

アメリカのテレビ映画で、SFの分野では老舗とも言える「スタートレック」。

最初のオリジナル・シリーズ(ファンの間では略してTOSと呼んでいます)が放映されてから、昨年で40周年を迎えました。

「スタートレック」の世界

画像は、テレビシリーズの2作目となる「スタートレック・ネクストジェネレーション」(TNG)に登場する宇宙連邦艦、エンタープライズDです。

「スタートレック」の世界

そして登場人物の面々です。

21世紀、人類は世界規模の核戦争を行い、地球の都市は壊滅し、絶滅寸前のところまでいってしまいます。その後、わずかに残った人類は恒星間航行、つまりワープ航法を開発し、宇宙へとびだします。

「スタートレック」は、22世紀から23世紀にかけて、航宙艦「エンタープライズ号」の冒険を描いたものです。さまざまな宇宙人との出会い、不思議な現象との遭遇など、「宇宙開拓史」とも言えるスペース・ロマンです。

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「ジャイアントロボ」放映40周年

「ジャイアントロボ」放映40周年

「ジャイアントロボ」

1967年(昭和42年)10月11日から1968年4月1日まで放映。

全26話

放送局:NET系(現・テレビ朝日)

「ジャイアントロボ」は特撮のテレビ番組で、原作は横山光輝氏のSFロボット漫画です。

東映特撮の傑作で、当時の子どもたちには大人気でした。もちろん、小学生だった私も夢中になって毎週テレビにくぎづけになっていました。

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「日本のいちばん長い日」

Ichibannagaihi

「日本のいちばん長い日」

原作 半藤 一利

監督 岡本 喜八

出演 三船 敏郎、山村 聡、笠智衆、志村喬、黒沢年男 他

1967年 東宝作品

太平洋戦争終結時、日本がポツダム宣言の受諾を決定し、昭和20年8月15日正午に天皇による玉音放送が流れるまでの24時間を描いた大作です。

戦争継続・本土決戦を望む陸軍の一部将校たちによって、皇居が占拠されるなど、さまざまな歴史の裏側が描かれています。振り上げた拳を収めるには、想像を絶するほどの苦難が必要か、この映画は訴えています。

連合国によるポツダム宣言が発表されたのは、昭和20年7月でした。日本が受諾するまで約一ヶ月を要したのです。その間、広島・長崎には原子爆弾が投下され、ソビエトが不可侵条約を破って参戦しました。映画でも描かれていますが、8月15日終戦当日の深夜に飛び立った特攻隊もいました。戦争遂行を画策して、自決した若い将校もたくさんいました。

戦争で、300万人以上の兵士・民間人が死亡し、アジアの人はそれ以上に死にました。

この映画では、国が行なう戦争という行為を止める難しさが嫌というほどわかります。人々がいかに努力しても、動いている国家の機能を停止させるのは至難のことなのです。それは、ひとりひとりの人が持つ、思想・信条が手かせ足かせになっている場合もあるのです。教育基本法の改正で、統一思想を教育に持ち込もうとしている現代の日本は、そのまま暗黒の日本へ逆行しているようなものはないでしょうか。

本土決戦が行なわれれば、当時の日本人は大半が死傷したことでしょう。また上陸する連合国側にもたくさんの犠牲が出たことでしょう。しかし、それを最後まで望んでいた陸軍の将兵たちも、行為は許されるものではなく、思想は過激であったのですが、国体を思う心は純真でいたことこそ、人間の未熟さや恐ろしさを感じます。

現在に例えてみれば、イラク戦争は泥沼化して、それに加担した日本の大義など無に等しい状況です。それでもあえて、軍事力の強化とそれに頼る政治家たちの思想は、本当に恐ろしく、未熟すぎると思います。

この映画を時の政府・役人・政治家の人たちに観てほしいと思います。

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センセイの本音と教育の問題

 バラエティーとしか言えないゴールデン特番で、学校のさまざまな教育問題をおもしろおかしく取り上げていました。こういう番組は決していいとは思いませんが、最後の場面になって、注目するシーンがありました。

 政府の教育再生会議のメンバーのひとりが登場し、スタジオの学校教師たちと激論になったのです。政府対現場教師、私立教師対公立教師というような感じで、数分間でしたが、ここだけはおもしろい展開になりました。

 しかし、最後の最後で、現場の教師の意見として、「学校で起きる問題のすべての責任を教師に押しつけないでほしい」と言っていました。

 非常にわかる気がしましたが、「それを言っちゃあおしまいよ」と感じました。下手な開き直りは、返って教師の質を問われかねないからです。再生会議のメンバーが、「教師を360度の視点で評価することが教育の再生につながる」と言っていましたが、それこそ監視社会、密告社会のはじまりになりかねないのです。

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FORBIDDEN PLANET

FORBIDDEN PLANET

「FORBIDDEN PLANET」

邦題「禁断の惑星」

1956年 アメリカ映画

製作 ニコラス・ネイファック

監督 フレッド・マクラウド・ウィルコックス

Kinndan2

 ロボットの「ロビィ」が登場するSF映画です。やはり、50代以降の方にはなつかしい映画ではないかと思います。

 23世紀が舞台ですが、ワープ航法などのアイディアが取り入れられており、半世紀も前の映画とは思えないほど、SFのアイディアがてんこ盛りの映画になっています。

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THUNDERBIRDS ARE GO

THUNDERBIRDS ARE GO

「THUNDERBIRDS ARE GO」

「サンダーバード 劇場版」

1966年 イギリス

スーパーマリオネーション作品

製作 シルビア・アンダーソン

監督 デイビッド・レーン

脚本 ジェリー・アンダーソン/シルビア・アンダーソン

 「スーパーマリオネーション」の世界は、私の子ども時代に大きな影響を与えました。

 タイトルは正確ではないかもしれませんが、「スーパーカー」「海底大戦争(潜水艦スティングレィー)」などが初期の作品で、「キャプテン・スカーレット」「ジョー90」などがあり、実写版の「謎の円盤UFO」「スペース1999」へと発展して行きました。

 しかし、なんと言っても、最も有名で、最も代表的で、最も記憶に残る作品は、「サンダーバード」でしょう。これは、誰もが認めると思います。

 サンダーバードに登場するメカニックのデザイン、特撮技術の高さ、ストーリーの展開、音楽など、すべての面において素晴らしい作品に仕上がっています。

 この映画版は、テレビ版のヒットを受けて製作されたものです。火星探検に出発する0X(ゼロエックス)号のデザインは、いま見ても斬新です。

 製作されてすでに40年が経過していますが、現代の子どもが見ても楽しめますし、大人も鑑賞することができます。40年前はまったく気になりませんでしたが、いまあらためて観てみると、人形の動きがややもどかしく感じられる場面があります。それだけ現代は、時間の流れが速くなったのでしょう。

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