2011年8月14日 (日)

「コクリコ坂から」

スタジオ・ジブリの映画「コクリコ坂から」を観て来ました。

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―どんな映画でしたか?

ネタバレになってしまうので細かいところは言いませんが、はっきり言って大人の映画ですね。

―子ども向けではない?

主人公の海が高校生で、恋愛もありますから、中高生が観ても全然大丈夫です。

―大人向け、と言うからには難しい内容なのですか?

時代設定が東京オリンピック前の1963年で、海のお父さんは朝鮮戦争で機雷除去の作業をしていて爆死してしまった、など、時代的な背景が今の人にはわかりにくいのではないかと思います。

―朝鮮戦争って、日本が韓国や中国と戦っていた戦争ですか?

それは太平洋戦争でしょう。朝鮮戦争は、韓国と北朝鮮が戦った戦争です。

―難しくてよくわかりません…

まぁ、それはともかく、1960年代、昭和で言えば30年代中ごろから後半の学校ってあんなだったんだ、ということがわかり、それだけでもおもしろいですよ。街並みの様子も、今とは全然違うし…

―たとえばどんなところが?

路面電車が道の真ん中を走っていたり、オート三輪が走っていたり…

(つづく)

2011年5月21日 (土)

「心はあなたのもとに」

「心はあなたのもとに」

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心はあなたのもとに

村上 龍  文芸春秋社

―今日はめずらしくSF小説ではないみたいですね。
あー、普通のも読みますよ。今回のはちょっと重たい小説です。
―ページ数が多いってことですか。
あのね… 内容ですよ。
―ちょっとフリしてみただけですよ。
……では、さようなら。
―あ、ちょっと、それはないでしょ!

【閑話休題】
―やっぱり美少女が主人公ですか。
違います。最近とてもよく考えることですが、50代になるとね、ときめくような恋愛にはもう出会えないんだなぁ、と思っていた時に、この小説に出会いました。
―心がときめいちゃったのですか。
この小説は、30代始めの香奈子と、50代のケンジの物語です。ケンジの視点で書かれています。もしかしたら、ケンジは作者自身がモデルなのかもしれません。
―出会いのない50代にとっては、余計に入れ込んじゃった。
そうですね。最近は、ほとんどメールも使いませんし… この物語の展開もメールが頻繁に使われています。すれ違いでなかなか会うことができないので、メールが物語の展開に一役買っています。
―歳の差20歳というのはあまりないですよね。芸能人ならあり得るか…
香奈子はバツイチ。風俗業で働いています。
―うわぁ、そっち方面ですか…
ケンジは投資家で、豪華なワインを飲み、海外へ行き、とてもセレブな生活を送っています。香奈子がケンジの客として指名されるうちに、二人はいつしか恋愛関係になります。
―でもケンジは…
はい、ケンジもバツイチですが、家庭も子どももいます。しかも家庭を大切にしています。
―それでも愛人作っちゃうのですか? だから男って…
まぁ、そこを突かれても… 小説ですから。
―では三角関係のもつれとか、愛憎劇が展開される…
えー、まったくそういうことはありません。そこが現実離れと批評する方もいるようですが、これは純粋に香奈子とケンジの物語です。
―確かにあり得ないことかも。でもあり得ないことが小説として成り立ち、読者を引きつけることにもなるのですね。
そうですね。ケンジは多忙で庶民からはかけ離れた豪華な生活を送っている。高級なワインの名前も随所に出て来ますが、私にはまったくわかりません。
一方、香奈子はⅠ型糖尿病を抱えていて、決して健康体ではない。その二人が惹かれ合うのは魅力的です。
―現実生活でときめくような出会いがないのは淋しいですね。
タイトルの「心はあなたのもとに」とは、香奈子がケンジに出すメールの最後にいつも添えられた言葉です。
ケンジが仕事が忙しく、家庭もあるので、香奈子としては滅多に会うことができない。その切ない気持ちを「心はあなたのものに」とメールにのせたのでしょう。
―私には考えられませんね。妻子持ちなんて…
そこが理屈で考えているだけでは男女関係はわかりません。あり得ないことだらけかもしれませんが、いい本に出会えたと思っています。

―奥さんがいても、他の女の人を本気で好きになってしまうことなんてあるんですか。

現実、そういう人がたくさんいるでしょう。倫理に反するとはいえ、責めることはできません。

心はあなたのもとに

2008年9月21日 (日)

「あの日の指輪を待つきみへ」

「あの日の指輪を待つきみへ」という映画を観ました。

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若いときに失った愛を人は忘れることなく生き続けることができるのでしょうか。

たとえそれが、愛する人の死であっても、

たとえそれが、愛する人との別れであっても、

ひとつの愛をいつまでも守り続けることができるのでしょうか。

この映画では、50年前に一途な愛を封印した女性が主人公です。

他界した夫に、いつも冷たかった女性に対して、娘は非難をします。

生涯の愛を誓った女性は、その想いだけに生きて来ました。若い人には理解できないことかもしれません。

そして突然の電話。見つかった指輪。そこから、女性と家族、そして周囲の人々は、50年前の事実に向き合うことになります。

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戦争の悲劇、と言ってしまえばそれだけかもしれません。

たまたま戦争の時代に生きた人の運命なのかもしれません。

でも、たとえ叶うことのなかった愛でも、これだけの愛を持つことができた人は、意味のある人生を送ったと思います。

私はうらやましいかぎりです。

2008年9月20日 (土)

「幻影師アイゼンハイム」

「幻影師アイゼンハイム」という映画を観ました。

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19世紀末のウィーンが舞台。大がかりなイリュージョンが人々の人気を集める中で、異色であり大きな人気を集めていたのが、幻影師アイゼンハイムでした。彼は偶然幼なじみのソフィーと舞台の上で再会します。しかし、彼女は皇太子の許婚…

そこから始まるミステリーの数々。…後はもう言えません。

観ている人を圧倒するかのような展開に、すっかりはまり込んでしまいました。

アクションがないので、物足りないかもしれませんが、私はとてもおもしろかったです。

まったく予期しなかったラストが、ある種の感激を与えてくれました。

2008年8月18日 (月)

「ザ・マジックアワー」

「ザ・マジックアワー」という映画を観ました。もうそろそろ上映期間が終わりそうな作品なので、今頃何さ、と思われるかもしれませんが…

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三谷幸喜監督作品は、誰が観てもそれなりにおもしろいのはすごいと思います。

佐藤浩市演じる殺し屋・デラ富樫が街のボス(西田敏行)と対峙する場面は、笑いを抑え切れなくて涙が出てしまいました。

伊吹吾郎の「てっしゅーーーーーーう!!!」もよかったですね。なぜか水戸黄門を連想してしまいましたが。

舞台となるホテルのセットは… 名作「あなただけ今晩は」?

とにかく、いろいろな映画のパロディというか、モチーフがブレンドしていたようです。

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私としては、密かにファンである綾瀬はるかさんがたくさん観れてうれしかったです(ただし「ぼくの彼女はサイボーグ」を観に行く勇気はありませんでした)。アー、マタオジサン、ナニマイアガッテイルノカネ…

文句なしに楽しめる作品でした。でも売れない役者さんはかわいそうです。歳とるとそんなことも気になり、心底笑えない自分が悲しいです。

2008年5月19日 (月)

「ユー・ガット・メール」

久しぶりに「ユー・ガット・メール」を観ました。

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公開が1998年なので、もう10年前になります。当時は人気のあった「AOL」のプロバイダーを使っての男女のメールのやりとりが話の中心です。メグ・ライアンがとても可愛らしいですね。トム・ハンクスは今でも変わりがありません。

メグ・ライアンが経営する小さな児童書専門店が大型チェーン店の進出によって閉店を余儀なくされてしまう話は、とても現実的でした。実際に東京でも「絵本専門店」がとても少ないのは残念です。

今でこそ、出会い系サイトや低年齢化による有害サイトなど、インターネットの闇の部分が拡大されていく一方ですが、10年前は、メル友やチャットが新しいコミュニケーションとしてもてはやされた時代でした。

当時、私もAOLを使っていましたが、チャットに参加しても、同世代の人がとても少ないのでがっかりしてしまった思い出があります。利用料金も、今では時間に関係なく使いたい放題ですが、当時は「月15時間」などと制限があり、時計とにらめっこしながらパソコンに向かっていました。

メル友同士が結婚なんて、と疑う時代でしたが、今ではインターネット上での出会いは善悪は別として、ごく普通のようです。どちらかと言えば、犯罪や悪徳商法に使われるのは、このツールと文化が、まだ未成熟だからなのでしょう。

わずか10年で、これだけ価値観が変わるのも、とても恐ろしい感じがしますね。

2008年5月 4日 (日)

「砂時計」

「砂時計」という映画を観ました。

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エンド・クレジットが流れるまでまったく知りませんでしたが、原作は芦原妃名子さんという方による少女漫画です。

最近のドラマは原作がマンガばかりだなぁ、と感じることが多かったので、「砂時計」もそのことを知っていたら、劇場で観ることはなかったかもしれません。

映画は、島根の自然を十分に見せていました。忘れられた里山の風景を堪能することができました。

私のように、今まで生きた年数が長いと、このような恋愛ものは、とても複雑な気持ちにさせてくれます。物語の結末も気になりますが、自分の経験して来たこととだぶってしまいます。

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砂時計の下に落ちた砂が過去、細いところを通り抜けている真ん中が現在、そしてまだ上に残っている砂が未来。これは当たり前のようで、とても奥が深いと思います。

砂時計をひっくり返せば、過去が未来になる。

これは、若いとは言えない私にとって、力強い言葉です。

いつまでも、恋愛をしていたいですね。

2007年10月25日 (木)

「卒業」

「卒業」

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監督:長澤 雅彦

出演:内山 理名/堤 真一/夏川 結衣

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短大の講師を勤める父親と、そして目の前に現れた娘。娘であることを隠し、1人の生徒として父親に接するうちに、さまざまな想いがつのっていく。父親は別れた恋人―娘の母親に対する強い想いを持ち続け、娘はそんな父親に惹かれていく。何度も出会いを重ねていくうちに、二人の絆は深まっていく。

親子の愛、というよりは、男と女のプラトニックな想いを見ました。決してハッピーエンドではありませんが、何度も観たくなるような思いを持ちました。

2007年10月24日 (水)

「怪盗ルビィ」

「怪盗ルビィ」

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原作:ヘンリー・スレッサー「怪盗ルビィ・マーティンスン」

監督:和田 誠

主演:小泉 今日子、真田 広之

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久しぶりに、のんびりと楽しめる映画を観ました(もちろんDVDですが)。

小泉今日子さんのキュートで可愛らしさが前面に出た映画です。三枚目役の真田広之もいい味を出しています。

2007年2月14日 (水)

「Melody」

「Melody」

邦題「小さな恋のメロディ」

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原作・脚本:アラン・パーカー

製作:デビット・パットナム

監督:ピーター・サスチスキー

音楽:ピージーズ、クロスピー・チティルス・ナッシュ&ヤング

キャスト:マーク・レスター/トレイシー・ハイド/ジャック・ワイルド/他

1970年製作、1971年公開

イギリス映画

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パブリックスクールに通う11歳の少年と少女の恋の物語。

ピージーズの歌が全編にわたって流れ、とりわけテーマ曲の「Melody Fair」はあまりにも有名です。

メロディは映画のタイトルであると同時にトレイシー・ハイド演じるヒロインの名前でもあります。

私がこの映画を初めて観たのは中学生の時でした。

好きだから一緒にいたい、愛しているから結婚したい。

このテーマは思春期の心に甘く、強く響きました。いまあらためて観ても、コミカルで子どもたちの茶目っ気ぶりが新鮮に感じられます。

それにしても、当時はとても可愛らしく見えたマーク・レスターやトレイシー・ハイドが、いまの美的感覚ではそれほどでもないように見えるのは、時代の流れでしょうか。でも、メロディは素朴でどこにでもいるような女の子で、私は大好きでした。

イギリスやアメリカでは評価されず、日本で大ヒットしたのは、間違いなくマーク・レスターの人気によるものだと思います。

ラストの、子どもたちだけによる結婚式。他愛もないようですが、当時はあこがれたものでした。そして追いかけてきた先生たちをやっつけてしまうところは痛快です。

トロッコを押して、線路をどこまでも進んでいく2人のエンディングは忘れられません。

この映画は青春の1ページです。

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