2011年4月18日 (月)

電車への夢

お孫ちゃんが電車のおもちゃで遊んでいます。

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おもちゃと言っても、かなり精巧に作られた金属製のもので、重みもしっかりあります。

実際の電車のデザインと同じように作られているので、電車好きの子どもにはたまらないでしょう。我が家にはプラレールという万人の子どもたちが目の色を輝かせて遊ぶおもちゃはありませんので、これで我慢してもらっています。

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でも、これもなかなか良いではありませんか?

左側がスパービュー踊り子号で、右側が寝台特急カシオペアです。

そこで電車と言えば、この絵本ですね。

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西村繁男さんの「やこうれっしゃ」です。

全ページお話や解説の文字は一切なく、上野駅から雪国に向かって走る夜行列車の姿を描いています。

私も子どもの頃に母の故郷へ行くのに、夜行列車によく乗った記憶があります。昔懐かしい場面の連続ですが、電車好きのお孫ちゃんも大好きな絵本の一冊です。

2011年2月18日 (金)

バムとケロのもりのこや

「バムとケロのもりのこや」

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待望の「バムとケロ」シリーズの最新刊です。

前3冊に比べて、ややアイディアが足りない感じもしますが、子どもたちは大好きですね。2歳の子どもでも、この本を読んでほしいといつも持って来ます。

非常に洗練された絵と、ひとつの絵の中に同時進行でいくつかのお話が進んでいる構図は未だに斬新です。

「カイちゃん」が登場する場面では、みんなで思わず拍手喝さいしたくなってしまいますね。

とにかく、読んで損することは絶対ない、絵本の一冊です。

2010年12月24日 (金)

「12の月たち」

クリスマス・イヴですね。

この季節になると思い出すのはマルシャークの「12の月たち」(評論社)という絵本です。

日本では、児童文学として「森は生きている」というタイトルでも出版されています。

タイトルの「12の月たち」は、薄幸の少女マルーシカの前に現れる「1月」「2月」「3月」…という12人の精霊あるいは神たちのことです。

スラブ民話、つまりロシア地方の昔話がベースになっているようですが、多神教からの影響でしょうか。キリスト教とは違うスタンスですが、なぜかクリスマスの季節に舞台化されたり、絵本や書籍が店頭を飾っています。

と思っていたら、この絵本のあとがきに「チェコスロバキアの一地方、ボヘミアの民話」だそうです。

元々の「森は生きている」は戯曲で、あらすじも絵本とは少し違っていたように記憶しています。

かなり昔のことですが、私が現役の保育士だった時に、年長組を担任してクリスマス会で披露した劇が「森は生きている」でした。12の月たちだけで、12人の配役が決まるので、劇にするには持ってこいの作品だと思いますが、現代の若い保育士さんたちは、この物語自体を知らない方が多いようです。

名作を後世に伝え切れない、私たちの責任ですね。

また「森は生きている」を読んでみたくなりました。

2009年12月10日 (木)

「きれいなはこ」

きれいなはこ (あーんあんの絵本 4)

「きれいなはこ」

「ねないこ だれだ」に加えて、決定的なインパクトを持つ「きれいなはこ」。

けんかでかみついたりひっかいたりした動物たちが、おばけの洗礼を受けてしまう、というとてもこわ~いお話です。

でも、子どもたちは大好き。長い間に渡り、親しまれている絵本の一冊です。

きれいなはこの中からおばけが登場するシーンは、待ってました! とばかり、子どもたちがいちばん見入ってしまう場面です。

この絵本も、「ねないこ だれだ」と同じように教訓じみたところとおばけで子どもを脅かすところはまったく一緒です。

いろいろなご批判もあるかもしれませんが、多くの子どもたちは「悪いこと」を承知の上で「悪いこと」をしてしまうので、暗黙の了解を持って生活しているものです。

(余談になりますが、悪いことを悪いこととして理解できない子もいます。年齢にもよりますが、そんなこと分かっていて当然でしょう、という歳の子どもでも善悪の区別がつかず、自分勝手な思考を展開する子たちです。)

おばけの洗礼も、すべて了解済み。何回読んでも飽きないお話です。

2009年12月 7日 (月)

「ねないこ だれだ」

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)

「ねないこ だれだ」は、子育てに関係した方であれば、知らない人はいないと断言してもいいほど有名な絵本です。

そして、子どもたちにも大人気の絵本です。

昔ながらの「しつけ」の絵本にも感じられますが、押しつけでないところがいいと思います。このような絵本は外国の文化にあるのかどうか、海外の方に聴いてみたいところですね。

子どもたちは、おばけにドキドキします。怖いことは楽しいことなのです。

寝ないで夜遅くまでおきている子はおばけにされてしまう… という話を素直に受け入れてしまいます。もちろん、3歳くらいまでのことでしょうが。

私はこの絵本を語り聴かせをする時は、思いっきり「怪談調」の声で話します。できるだけ子どもが怖がるように話します。何度繰り返しても、子どもはまたこの絵本を読んでほしい、とせがみます。今、1歳6か月のお孫ちゃんもこの絵本が大好きです。

ハッピーエンドで終わらない魅力はなんでしょうか? とても興味深いことだと思います。

この絵本は、決して「しつけ」が全面に出ているのではなく、「おばけ」という本来は見えないはずの恐怖に対する、ひとつの答えなのかもしれません。

2009年10月17日 (土)

「ちいさいおうち」

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)

「ちいさいおうち」 バージニア・リー・バートン

名作中の名作です。ただし、今の子どもにはうけないかもしれませんね。

作者のバートンは第二次大戦前後に絵本作家として活躍しました。この「ちいさいおうち」は1943年にアメリカ最優秀絵本としてコールデュット賞を受けたそうです。

田園風景のあるのどかな情景が一変して大都会に変貌していくところは、大人の私でもドキドキしてしまいます。

ちいさなおうちがどのようになってしまうのか、読み聞かせ方しだいで、子どもたちもこの世界に入ることができるでしょう。

故郷の風景がきれいな色で表現されているのに対して、大都会は黒や深い茶色系の色で描かれており、かつてのモノクロテレビで観たニューヨークの摩天楼を連想させます。

この絵本は、東京都現代美術館で開催されていた「メアリー・ブレア展」で久しぶりに出会うことができました。メアリーがアニメーションとしてこの作品に関わっていたのは、単なる偶然ではないと感じました。

作者の主張があって、良い絵本は社会からも広く評価されていた時代だったと言えるでしょう。現代のように、営利主義がはびこり、また売れないと絶版になってしまう世の中では、「ちいさいおうち」のような名作は今後登場することはないでしょう。

アニメーションも結構ですが、国家や企業は、絵本も大切な文化のひとつ、という認識を持ってほしいと思いました。どんなにメディアが発達しても、新聞などの文字媒体が無くならないのと同じで、絵本もこれから先、子どもたちの友だちであってほしいと思います。

そして、この絵本を出版し続けてきた岩波書店に敬意を表します。

2009年10月12日 (月)

「どうぞのいす」

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

「どうぞのいす」

以前にも紹介しましたが、今日、本屋さんで久しぶりに見かけました。お孫ちゃんに見せたら、さっさと抱えて帰ろうとしました。あわててレジへ連れて行きました(笑)

30年近く前に初版が発売されていますから、今の30代半ばの方は保育園か幼稚園で読んでもらった記憶があるのではないでしょうか。

四半世紀を過ぎても、絵は新鮮で、その輝きは衰えていません。むしろ今の子どもたちの方が受け入れやすい絵ではないかと思います。

「どうぞのいす」を作ったうさぎさんが主人公かと思ったら、まったく違う展開になるところがおもしろいですね。また、登場する動物たちの優しさ、ほのぼのとした思い、そしてゆったりと流れる時間は、今の時代に必要な癒しになると感じました。

1歳児の子どもに読み聞かせても、6歳の子どもが自分で読んでも、とてもおもしろい絵本です。

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