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大阪・池田小学校児童殺害事件から五年

 大阪大学付属池田小学校で、侵入者による殺傷事件で児童8人が死亡、教師を含む15人が負傷した日から、今日で5年が経過しました。

 その事件の大きさと残虐さに、まだ記憶も新しく、あの日、報道を通して受けた衝撃が、昨日のことのように思い起こされます。

 犯人の元死刑囚は一審で控訴しなかったために、判決通り死刑が執行されました。いくら憎んでも足りないくらいですが、この死刑執行には一抹の疑問が残ります。

 それは、犯人がどのような心理状態で、なぜ犯行に及んだのか、完全に解明されないままで死刑にしたことは、はたして正しかったのだろうか、ということです。犯人の精神が病んでいたとしても、その病理、および心理を明らかにすることが、将来的な犯罪の防止に寄与するのではないかと思います。

 自分が殺害された遺族の立場に立たされれば、そのような悠長なことは言えないかもしれません。しかし、前例のない凶悪・残虐な事件だからこそ、真実の究明をもっと精細に行うべきではなかったのかと思います。

 犯人の死刑が執行されても、殺されてしまった子どもが帰って来るわけではありません。遺族の方々の無念と苦しみは、今もなお、さぞ辛いことだろうと思います。だからこそ、悲劇を二度とくり返さないための追求と方策が第三者の立場から行われるべきではないでしょうか。

 心理学の世界からは、まだ答えは出ていません。

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