本当に支援すべきは誰なのか
今年も終わろうとしています。
新聞には、今年の重大ニュースが掲載されています。その中で、特に目をひいたのが、同級生や両親を殺害した、いわゆる「少年犯罪」です。幼い少女を誘拐・殺害した事件も同様に悲しい出来事でした。
これらの「凶悪犯罪」は過去と比較して増えているのか、減っているのかはともかくとして、社会に暗い影を落としていることは事実です。
私は、政府や社会が「少子化問題」を言う時に、就学前の子どものための保育サービスの充実や児童手当の支給など、年齢的に小さい子どもとその親の支援を対策として挙げています。
しかし、私は子育ての中で本当に大変なのは、小学校高学年から中学・高校・大学までの、いわゆる「思春期」「青年期」と呼ばれる時期なのではないかと思います。
大人であれば、誰でも覚えがあるように、十代の頃は心が不安定で根無し草のように揺れ動くものです。エリクソンをはじめ、多くの心理学者も青年期の不安情動を指摘しています。
何かに熱中できるものがある子は幸せかもしれません。しかし、価値観が多様化し、あまりにも選択肢がありすぎる現代社会は、子どもたちだけでなく、私たちをも生きにくくしています。心が傷つき、薬物に手を出す、リストカットをする、ひきこもる、自殺する…
それならば、この不安定な十代の子どもたちを支援する方策を考えなければ、今後も社会を震撼させる事件は後が絶たない、というのは論理が飛躍しすぎているでしょうか? 子ども自身による事件と同様に、子どもが被害者になる事件も、どこかでつながっているような気がします。
幼い子どもは可愛いものです。しかし、子どもは一年・一日成長を続けます。抱きしめてあげる時期は、あっという間に過ぎてしまいます。自分の子どもをひとりの人間として認め、平等に相対する姿勢を保障することは大変難しいことです。
こんな偉そうなことを言っている私自身も、今現在、中学生の娘は口をきいてくれません。しかし、それでも親として必要な支援をしなければならないのです。
具体的な支援は、また後日に考えましょう。
これ以上悲しい事件が起きないように、私たちは新年も模索を続けるでしょう。
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